公開日:2026年10月13日
更新日:2026年10月13日
| お名前 | 匿名 |
|---|---|
| 年齢 | 30代 |
| お悩み | 前の生え際・M字部分が気になることと、髪が伸びたときの横・後ろの膨らみ |
| ご希望 | 横と後ろは短くすっきりさせ、前の生え際は普段の毛流れを活かして自然にカバーしたい |
| 普段のスタイリング | 朝に髪を濡らしてドライヤーでセット。整髪料はほとんど使用しない |
M字薄毛と横の膨らみを「生え癖を活かしたベリーショート」で自然に整える
今回ご来店いただいたのは、前の生え際・M字部分を気にされている30代男性のお客様です。
カウンセリングで一番気になる部分を伺うと、まず挙がったのが「前の生え際」でした。
普段は前髪を一方向へ流しながら、気になるM字部分を自然にカバーされています。
一方で、横と後ろは比較的毛量が多く、髪が伸びてくると膨らみやすいこともお悩みです。
特に後頭部には独特の生え癖があり、中途半端な長さになると毛が押し上げられて跳ねやすくなります。
そこで今回は、M字部分だけを無理に隠そうとするのではなく、
- サイド・バックを短くして横幅を抑える
- 生え癖が跳ねにくい長さに整える
- 前髪は普段の毛流れを活かす
- M字部分をカバーする場所には必要な重さを残す
という考え方で、毎日のセットもしやすいベリーショートに仕上げていきます。
薄毛男性に似合う髪型について詳しく知りたい方は、薄毛に似合う髪型をタイプ別に紹介しているこちらの記事もご覧ください。
カウンセリング|気になるのは前の生え際と横・後ろの膨らみ

現在、一番気になっているのは前の生え際です。
普段から一方向へ前髪を流し、M字部分を自然にカバーするようにセットされています。
その毛流れ自体は現在の髪質や生え方に合っているため、無理に方向を変える必要はありません。
一方、横と後ろについては「すっきりしている方がいい」とのこと。
後ろの下の方は地肌が少し見える程度まで短くしても問題なく、そこから上へ少しずつ長くなるグラデーションをご希望でした。
前回のカットからは約2か月弱。伸びた分を整えながら、横と後ろを中心にシルエットをコンパクトにしていきます。
今回の施術ポイント|短くする場所と重さを残す場所を分ける
① サイド・バックは短くして横への膨らみを抑える
今回、もっとも大きく調整するのがサイドと後頭部です。
横の毛量が多い状態で伸びてくると、頭全体のシルエットが横へ広がります。
そこで、下部は短くすっきりさせながら、上へ向かって自然につながるグラデーションに調整します。
横幅をコンパクトにすることで、正面から見たときにも前髪やトップとのバランスが整いやすくなります。
② 後頭部の生え癖は「跳ねにくい長さ」にする
後頭部には、一般的な毛流れとは少し異なる方向へ毛が生えている部分があります。
ある程度短い状態であれば問題ありませんが、中途半端に伸びると下から毛が押し上がり、跳ねや膨らみにつながりやすい生え方です。
実際にお客様も、伸びてくると後ろの生え癖が気になり、ご自身で整えることがあるとのことでした。
生え癖そのものをなくすことはできないため、今回は無理に押さえ込むのではなく、跳ねが目立ちにくい長さまで短く調整します。

③ M字部分をカバーする前髪は軽くしすぎない
お客様は普段、前髪を一方向へ流してM字部分をカバーしています。
今回、この流れはそのまま活かします。
ポイントになるのが、前髪を軽くしすぎないことです。
カウンセリングでも、前髪周辺については少し重さを残した方が「割れにくい」と判断しました。
M字周辺の毛量を必要以上に減らすと、前髪が割れやすくなり、生え際が見えやすくなる場合があります。
そのため、生え際を自然にカバーするために必要な部分には、適度な重さを残してカットしています。
④ 毛量は「軽ければ軽いほど良い」わけではない

施術途中、お客様からは横や後ろについて「もう少し軽くしたい」というご希望もありました。
ただし、髪はたくさんすけば必ず収まりが良くなるわけではありません。
長い髪の内側に短い毛を作りすぎると、その短い毛が伸びてきたときに長い髪を押し上げ、逆にシルエットが膨らんでしまうことがあります。
特に今回のように横の毛量が多く、生え癖もある場合は、触ったときの軽さだけではなく「伸びてきたときにどう見えるか」まで考えながら毛量を調整することが大切です。
4方向のBEFORE・AFTER|生え癖を活かしたベリーショートに
正面|M字部分は普段の毛流れを活かして自然にカバー

正面は、もともとお客様が行っていた前髪の毛流れを活かしています。
無理に前髪を集めて生え際を隠すのではなく、M字部分に必要な重さを残しながら自然に横へ流しています。
サイドを短くしたことで横幅も抑えられ、顔まわりがすっきりした印象になりました。
右側|横への膨らみを抑えてコンパクトに

サイドを短くすることで、伸びて膨らんでいた横幅をコンパクトに。
トップから後頭部まで自然につながるように長さを調整し、短くしすぎた印象にならないよう仕上げています。
左側|サイドを締めて全体のシルエットを整える

反対側もサイドのボリュームを抑え、頭全体が横に広がって見えないよう調整しました。
前だけに視線が集まらないよう、頭全体のバランスでM字部分を自然に馴染ませています。
後頭部|跳ねやすい生え癖を短いグラデーションで整える

後頭部は、生え方の影響で伸びると毛が押し上げられ、跳ねやすくなる部分です。
今回は下部を短くし、上へ自然につながるグラデーションにすることで、生え癖そのものを無理に押さえ込まず、目立ちにくい状態にしています。
こうした生え癖は、髪質だけではなく「どの長さで跳ね始めるか」を見ながらカットすることが重要です。
普段ワックスを使わない方でも簡単にセット
今回のお客様は、普段ほとんど整髪料を使いません。
朝は一度髪を濡らしてからドライヤーを使い、いつもの方向へ前髪を流してセットされています。
整髪料を使わない理由について伺うと、「面倒だから」とのこと。
そのため今回は、毎朝ワックスを使って細かくスタイリングしなければ成立しない髪型ではなく、普段の習慣をそのまま活かせるスタイルにしています。
自宅での簡単なセット方法
- 朝、髪全体を一度濡らす
- タオルで余分な水分を取る
- 前髪をいつも流している方向へドライヤーで乾かす
- サイドは手で押さえながら乾かす
- トップは手ぐしで軽くボリュームを出す
- 必要であれば、パウダー系のミストを使用する
基本的にはこれだけです。
今回使用したスタイリング剤は「パウダーシェイク」
今回は、濡れた髪につけてから乾かすミストタイプの「パウダーシェイク」を使用しました。
パウダー状の成分が入ったミストを、タオルドライした濡れた状態の髪になじませ、そのままドライヤーで乾かしていきます。
一般的なワックスのように髪をベタベタと固めるのではなく、根元に適度なハリを出し、髪を立ち上げたりまとまりやすくしたりするためのベース剤として使用できます。
仕上げでは、ミストを髪全体になじませてからドライヤーで乾かしただけですが、手ぐしでトップを立ち上げたり、前髪を整えたりしやすい状態になりました。
ベタつきも少ないため、普段ワックスを使わない方や、毎朝のスタイリングに手間をかけたくない方にも取り入れやすい方法です。
M字薄毛は「前髪だけ」で考えないことがポイント
M字薄毛が気になると、どうしても「前髪でどう隠すか」だけを考えがちです。
しかし、実際の見え方は前髪だけでは決まりません。
- サイドの横幅
- 後頭部のボリューム
- 前髪の重さ
- トップの長さ
- 毛量
- 生え癖
- 普段の毛流れ
- 毎日のスタイリング方法
こうした要素を頭全体で整えることで、生え際だけを無理に隠さなくても自然な印象を作ることができます。
今回も、M字部分そのものを大きく変えたわけではありません。
横と後ろをすっきりさせ、前髪には必要な重さを残し、もともとの毛流れを活かすことで、自然なベリーショートに仕上げています。
こんな方におすすめの髪型です
- M字・生え際の薄毛が気になる
- 横の髪が膨らみやすい
- 後頭部に生え癖がある
- ベリーショートや短髪が好き
- ワックスを毎日使いたくない
- 朝のセットを簡単にしたい
- 薄毛を無理に隠している印象にしたくない
同じM字薄毛でも、髪質や毛量、生え癖によって適した長さは変わります。
前髪を短くした方が自然な方もいれば、今回のように必要な場所へある程度の重さを残した方が良い方もいます。
薄毛男性専門バーバーだからできる髪型提案
SARUTAHIKOでは、M字・O字・U字などの薄毛タイプだけで判断するのではなく、一人ひとりの髪質や生えグセ、骨格、生活スタイルまで確認した上で髪型をご提案しています。
単純に「短くする」「長くして隠す」ではなく、
- どこを短くするか
- どこに長さや重さを残すか
- どの方向へ髪を流すか
- 自宅でどう再現するか
- 伸びてきたときにどう見えるか
まで考えてカットします。
「M字が気になって、どんな髪型にすれば良いかわからない」「横が膨らんで髪型がまとまらない」「ワックスを使わなくても決まる髪型にしたい」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
M字薄毛に似合う髪型をさらに詳しく知りたい方は、 M字薄毛に似合う髪型9選 もご覧ください。
よくある質問
M字薄毛は前髪を長くした方が隠しやすいですか?
必ずしも長ければ長いほど良いわけではありません。前髪が長くなりすぎると、割れたり動いたりした際に生え際が目立つ場合があります。毛流れや毛量を見ながら、生え際に自然に重なる長さを作ることが大切です。
横の髪が膨らむ場合は、たくさんすいた方が良いですか?
すきすぎると、内側にできた短い毛が伸びた際に長い髪を押し上げ、逆にシルエットが膨らむ場合があります。毛量だけではなく、生え癖や髪の重なり方を確認しながら調整することが大切です。
ワックスを使わなくてもこの髪型はセットできますか?
今回のお客様も普段はほとんどワックスを使用していません。朝に髪を濡らし、ドライヤーで毛流れを作ることが基本です。さらにボリュームやまとまりが欲しい場合は、今回使用したようなパウダー系のミストを取り入れる方法もあります。
生え癖はカットで直せますか?
生え癖そのものを変えることはできません。ただし、跳ねやすい長さを避けたり、生えている方向に合わせてカットしたりすることで、扱いやすくすることはできます。
どのくらいの頻度でカットすると良いですか?
今回のお客様は、おおよそ2か月に1回程度カットされています。横や後ろが膨らみ始めたり、生え癖による跳ねが気になり始めたりしたタイミングも、カットのひとつの目安になります。
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SARUTAHIKO(サルタヒコ)代表
薄毛男性専門理容室SARUTAHIKO(サルタヒコ)代表。理容師歴18年。銀座の高級理容室で4年間経験を積んだ後、2014年に「バルビエレ銀座」を開業。2018年には、業界初となるフリーランス理容師によるシェアサロン運営を開始し、理美容業界の働き方改革や技術・サービス向上にも尽力している。
現在もトップスタイリストとして現場に立ち続け、M字薄毛・O字薄毛・若ハゲなど、薄毛に悩む男性を中心に数多く担当。髪を切るだけではなく、「薄毛でも自信を持てること」「人前に出るのが楽しくなること」を大切にし、一人ひとりの骨格や髪質、ライフスタイルに合わせた提案を行っている。
2025年より、薄毛男性への接遇やカット技術が高く評価され、SARUTAHIKOの第一号スタイリストとして活動開始。同時に、薄毛対応を学びたい理美容師への技術指導にも取り組み、薄毛男性が安心して通える理美容環境づくりを目指している。










