
こちらの記事は、SARUTAHIKO代表の理容師・佐々木が監修しております。植毛手術を受けたあと、移植先の生え際や頭頂部は自然に仕上がったのに、ドナー部(後頭部)の傷跡や密度の変化が気になる——そんなご相談をSARUTAHIKOでは日常的にいただきます。
この記事では、累計数千人以上の薄毛男性を担当し、植毛後のお客様も多数お迎えしてきた薄毛専門理容師が、FUE・FUT それぞれの傷跡を目立たなくする髪型設計を具体的に解説します。医療行為の解説ではなく、あくまで「髪型・カット設計」の視点からお伝えする内容です。

植毛手術を受けることで、生え際や頭頂部の悩みは改善されたものの、「後頭部の傷跡が見えていないか」「採取した部分がスカスカに見えないか」と、新たな悩みを感じる方は少なくありません。
実際には、後頭部の見え方は髪型やカットの設計によって大きく印象が変わります。同じ傷跡でも、長さの設定やグラデーション、毛流れの活かし方を工夫することで、自然に目立ちにくく見せられるケースは多くあります。
この記事では、FUE・FUTそれぞれの傷跡の特徴や、後頭部を自然に見せるための髪型・カットのポイント、おすすめの長さや避けたい髪型まで、理容師の視点から詳しく解説します。
※傷跡の状態には個人差があります。術式やクリニックの技術、術後の経過によって見え方は大きく異なるため、最終的な判断は担当クリニックにご相談ください。
1.植毛後の後頭部は「髪型設計」で自然に見せられる

結論からお伝えすると、植毛後の後頭部の傷跡や密度差は、適切なカット設計で大幅に目立たなくできます。ポイントは次の3つです。
- 長さの設定:傷跡が透けない最低限の長さを確保する
- グラデーション:周囲の髪との密度差をぼかすカットライン
- 毛流れの設計:傷跡の上に髪がかぶさる方向にスタイリングを設計する
逆に、これらを考慮せずに短く刈り込んでしまうと、採取跡が目立ちやすくなります。以下で術式ごとの違いや具体的な髪型を詳しくご紹介します。
2.FUEとFUTで傷跡の見え方はこう違う

植毛の代表的な術式であるFUEとFUTでは、後頭部に残る傷跡のタイプがまったく異なります。髪型設計のアプローチも変わるため、まず違いを整理します。
FUE(Follicular Unit Extraction)の傷跡
- 毛穴単位で毛根をくり抜くため、直径0.8〜1.0mm程度の小さな点状の跡が広範囲に残る
- 1,000〜3,000グラフト以上採取した場合、後頭部全体の毛密度が下がり「スカスカ感」が出やすい
- 線状の傷はないが、短く刈り込むと白い点が透けて見える
FUT(Follicular Unit Transplantation)の傷跡
- 後頭部の皮膚を帯状に切り取るため、横方向に1本の線状の傷跡が残る
- 傷の幅は数mm程度が多いが、体質や縫合技術により太くなるケースもある
- 周囲の毛密度は比較的保たれるが、傷の上には毛が生えないため短髪にすると線が露出しやすい
| 比較項目 | FUE | FUT |
|---|---|---|
| 傷跡の形状 | 点状(ドット状) | 線状(横1本) |
| 傷跡の範囲 | 広範囲に散在 | 後頭部の一部に集中 |
| 密度の変化 | 全体的に密度低下しやすい | 傷周囲の密度は保たれやすい |
| 短髪リスク | 白い点が透ける | 線状傷が露出する |
| カットの工夫 | 密度差をぼかすグラデーション | 傷の上に髪をかぶせる長さ設定 |
3.植毛後の後頭部が目立ってしまう4つの理由

実際にご来店いただくお客様の後頭部を見ていると、傷跡が目立っている方には共通するパターンがあります。

1. 一律にバリカンで短く刈り込んでいる
一般的な理容室で「後ろは6mmで」とオーダーした結果、傷跡や密度の薄い部分がそのまま露出しているケースです。植毛後の後頭部は場所によって必要な長さが違うため、全体を同じ長さで刈るのはリスクがあります。
2. 密度差の境目がはっきりしている
FUEで広範囲に採取した場合、採取エリアと非採取エリアの密度差が「段差」のように見えることがあります。この境目をぼかすカット処理がされていないと、不自然に映ります。
3. 毛流れに逆らったカットになっている
後頭部の毛流れは人によって異なりますが、傷跡を覆う方向に毛流れを活かせていないと、傷が見えやすくなります。
4. 植毛経験のない美容師・理容師が担当している
植毛後の後頭部の状態を見たことがない施術者だと、「何に注意すべきか」が分からず、通常と同じカットをしてしまいます。これが最も多い原因です。
4.何mmまでなら自然に見えやすいか——長さの目安

「どのくらいの長さなら傷跡が見えないか」は最もよくいただく質問です。あくまで現場経験からの目安ですが、以下を参考にしてください。
| 長さ | FUEの見え方 | FUTの見え方 |
|---|---|---|
| 1〜3mm | 白い点状跡がかなり目立つ | 線状傷がはっきり見える |
| 4〜6mm | 点状跡が透けやすい。密度差も目立つ | 傷の幅が狭ければギリギリ隠れる場合も |
| 8〜10mm | 密度差は残るがドット跡はかなり目立ちにくい | 多くの場合、傷跡がほぼ隠れる |
| 12〜15mm | 密度差も感じにくくなる | まず見えない |
| 20mm以上 | ほぼ分からない | ほぼ分からない |
SARUTAHIKOでの実感として、FUEの場合は最低でも8mm以上、FUTの場合は6〜8mm以上を推奨しています。ただし、これは傷跡の状態・採取範囲・毛質によって変わるため、実際に髪の状態を見たうえで最適な長さを判断します。
特にFUEで2,000グラフト以上採取している方は、密度低下が広範囲に及ぶため、6mm以下にすると「後頭部だけ薄く見える」現象が起きやすい印象です。
5.ツーブロック・ショート・坊主——人気スタイルの注意点

ツーブロック
サイドと後頭部の下部を短く刈り上げるツーブロックは人気のスタイルですが、植毛後は注意が必要です。
- FUTの場合:傷跡が刈り上げゾーンの中に入ると線状傷が露出する。傷の位置を確認し、刈り上げの上限ラインを傷より下に設定する工夫が必要
- FUEの場合:サイドの採取跡は比較的少ないが、後頭部を6mm以下にすると密度差が見える。ツーブロックの刈り上げ部分を9mm以上に設定するか、グラデーションで処理する
つまり、ツーブロック自体が「NG」なのではなく、刈り上げの位置と長さを傷跡に合わせて調整すればツーブロックも可能です。
ベリーショート
全体を短くまとめるベリーショートは清潔感がありますが、植毛後は後頭部の長さ設定がカギになります。
- トップを15〜20mm程度に設定し、後頭部を10mm前後でグラデーションをかけるのが目安
- 後頭部だけ極端に短くしない設計が重要
坊主・スキンヘッド
率直にお伝えすると、坊主(3mm以下)やスキンヘッドは、FUE・FUTいずれの場合も傷跡が目立つリスクが高いスタイルです。
- FUEの点状跡が頭皮にびっしり見える
- FUTの線状傷がそのまま露出する
- 「植毛したことが分かってしまう」と感じる方が多い
「薄毛が気にならなくなったから坊主にしたい」というご相談は多いのですが、現実的には最短でも6〜8mmを維持することをおすすめしています。
6.後頭部の密度差をぼかすカット設計——理容師の具体的な工夫

SARUTAHIKOで実際に行っている、植毛後の後頭部を自然に見せるためのカット設計をご紹介します。
1. エリア分けカット
後頭部を「採取エリア」と「非採取エリア」に分け、それぞれに適切な長さを設定します。一律にバリカンを入れるのではなく、密度が低い箇所はやや長め、密度が残っている箇所はやや短めにすることで、視覚的な密度差を均一に近づけます。
2. グラデーション(フェード)で境目をぼかす
密度差の境界線が「段差」にならないよう、0.5〜1mm刻みでグラデーションをかけて境目をぼかします。これにより、密度が変わるラインが分からなくなります。
3. 毛流れを活かしたカット方向
後頭部の毛流れを見極め、傷跡に向かって髪がかぶさる方向にカットラインを設計します。特にFUTの線状傷は、上から髪が覆うように長さを残すことで自然に隠れます。
4. 毛量調整(セニング)
採取エリアの周囲に毛量が多い部分がある場合、その部分をセニングシザーで適度に減らし、密度のコントラストを和らげます。「薄い部分に合わせて周囲もなじませる」発想です。
5. バリカンのアタッチメント使い分け
一般的なカットでは1種類のアタッチメントで後頭部を仕上げることもありますが、植毛後は3〜5段階のアタッチメントを使い分けて後頭部だけで複数の長さを作ります。
7.植毛後におすすめの髪型5選

植毛後のお客様に実際に提案し、好評をいただいている髪型をご紹介します。
1. ナチュラルショート(後頭部10〜15mm)

- トップ30〜40mm、サイド・後頭部10〜15mm
- FUE・FUT両方に対応しやすい万能スタイル
- 後頭部にグラデーションをかけることで傷跡・密度差ともに自然にカバー
- ビジネスシーンにも合う清潔感
【薄毛の男性の体験談】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 40代 |
| 薄毛パターン | M字薄毛・植毛後 |
| 今回の髪型 | ナチュラルショート |
■ 薄毛の課題感
数年前に植毛をしましたが、植毛した生え際と周囲の髪との密度や生え方の違いが気になっていました。
植毛部分を目立たなくするために前髪を長めに残していましたが、髪が割れた時に生え際が見えてしまい、かえって不自然に感じることもありました。
前髪をもっと伸ばしたほうがよいのか、短くすると植毛部分が目立ってしまうのか、自分では判断できず、毎日のセットにも悩んでいました。
■ 「ナチュラルショート」のスタイリング後の感想
今回は、植毛部分だけを前髪で隠すのではなく、全体の長さとボリュームを整えて、自然になじんで見えるショートヘアにしてもらいました。
サイドがすっきりしたことで頭の形がきれいに見え、トップにも自然な立ち上がりが出たことで、植毛部分と周囲の髪との違いが以前より気になりにくくなりました。
事前に相談した気になるポイントをしっかり確認しながら切ってもらえたので、安心してお任せできました。
無理に前髪で隠さなくても、全体のシルエットを整えることで自然に見えることがわかり、仕上がりにもとても満足しています。自宅でのセットも、少量のワックスを全体になじませて軽く立ち上げるだけなので、以前より簡単になりました。
2. ソフトフェード(後頭部下部9mm〜上部15mm)

- 後頭部の下部から上部にかけて徐々に長くする「フェードカット」の応用
- 傷跡の位置に合わせてフェードの開始位置を調整できる
- モダンな印象で若い世代にも人気
- FUTの線状傷にはフェードの長さでちょうど隠れるラインを設計
【薄毛の男性の体験談】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 30代 |
| 薄毛パターン | O字薄毛・頭頂部のボリューム不足 |
| 今回の髪型 | アップバング×ソフトモヒカン |
■ 薄毛の課題感
以前からトップの髪が立ち上がりにくく、時間が経つと頭頂部がペタンと潰れてしまうことに悩んでいました。
薄毛を目立たなくしようとして髪を長めに残していましたが、髪が割れた時に地肌が見えやすくなり、かえって頭頂部の薄さが強調されているように感じることもありました。
朝に時間をかけてセットしても、汗や湿気でボリュームが落ちてしまい、何度も髪型を直すことが増えていました。短くしたほうがよいのか、長さを残して隠したほうがよいのか、自分では判断できない状態でした。
■ 「アップバング×ソフトモヒカン」のスタイリング後の感想
今回は、サイドと後ろをすっきり短くしながら、トップは自然に立ち上がりやすい長さに調整してもらいました。
周りの髪がコンパクトになったことで、以前よりもトップに高さがあるように見え、頭頂部のボリューム不足も気になりにくくなりました。
前髪を自然に立ち上げるアップバングにしたことで、顔まわりも明るく見え、清潔感のある印象になったと感じています。
薄毛を無理に長い髪で隠すのではなく、全体のシルエットを整えたほうが自然に見えることに驚きました。
自宅でのセットも、ドライヤーでトップの根元を立ち上げてから、少量のワックスをなじませるだけなので簡単です。朝のスタイリング時間も短くなり、以前ほど頭頂部を気にせず過ごせるようになりました。
3. ミディアムレイヤー(後頭部20mm以上)

- 後頭部に十分な長さを残すため、FUE・FUTともに傷跡がほぼ見えない
- レイヤーを入れることで重くなりすぎず、清潔感をキープ
- 「できるだけ確実に隠したい」方に最適
【薄毛の男性の体験談】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 40代 |
| 薄毛パターン | M字薄毛・トップのボリューム不足 |
| 今回の髪型 | ミディアムレイヤー×ニュアンスパーマ |
■ 薄毛の課題感
以前からM字部分が気になっていましたが、最近はトップの髪も立ち上がりにくくなり、全体的にボリュームが減ったように感じていました。
生え際を隠そうとして前髪を下ろすと、毛先が分かれてM字部分がかえって目立ってしまいます。反対に前髪を上げると、生え際が強調されそうで、どのようにセットすればよいのか迷っていました。
仕事では人と接する機会が多いため、薄毛を隠している印象にはしたくありませんでした。清潔感があり、きちんと見えながらも、少し若々しさのある髪型を希望していました。
■ 「ミディアムレイヤー×ニュアンスパーマ」のスタイリング後の感想
今回はトップと前髪に適度な長さを残し、レイヤーを入れて髪が動きやすい状態に整えてもらいました。さらに、やわらかなニュアンスパーマを加えることで、髪を無理に立たせなくても自然な立体感が出ています。
前髪は真上に立ち上げるのではなく、毛流れをつけながら斜め後ろへ流すスタイルです。M字部分を完全に隠そうとしないため、かえって生え際が自然になじんで見えるようになりました。
トップに動きが加わったことで、髪の密度が気になりにくくなり、横から見たときのシルエットも整いました。パーマも強すぎないため、仕事の日でも違和感なく取り入れられます。
自宅では、髪を濡らしてから根元を起こすように乾かし、少量のワックスを毛先になじませるだけで形になります。細かく作り込まなくても動きが出るので、朝のセットも以前より楽になりました。
薄毛を隠すことばかり考えていましたが、長さと毛流れを調整することで、自然に見せられることが分かりました。仕事にも合わせやすく、休日には少しラフに仕上げられる点も気に入っています。
4. 七三分け・サイドパート(後頭部10〜12mm)

- トップに長さを残し、サイドと後頭部をすっきりまとめるスタイル
- 後頭部は10〜12mm程度で自然にまとまる
- ビジネスマンに多くご提案しているスタイル
【薄毛の男性の体験談】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 40代 |
| 薄毛パターン | 頭頂部のボリューム不足・前髪の割れ |
| 今回の髪型 | 大人のナチュラルショート |
■ 薄毛の課題感
年齢とともにトップの髪が立ち上がりにくくなり、朝にセットしても、時間が経つとすぐにペタッと潰れてしまうことに悩んでいました。
特に気になっていたのが、前髪がパックリと割れて地肌が見えてしまうことです。ワックスをつけても思うように形が決まらず、何度もセットをやり直すことが増えていました。
薄毛を目立たなくするために髪を長めに残していましたが、髪の重さでさらにボリュームが出にくくなり、自分にはどのような髪型が似合うのか分からなくなっていました。
短くすると薄毛が目立ちそうで不安があり、「年齢的にも、もう格好いい髪型は難しいのではないか」と半分諦めていた状態でした。
■ 「大人のナチュラルショート」のスタイリング後の感想
今回は、薄毛を無理に長い髪で隠すのではなく、サイドと後ろをすっきり整え、トップに自然な高さが出るショートスタイルにしてもらいました。
膨らみやすかったサイドがコンパクトになったことで、トップにボリュームがあるように見え、全体のシルエットにも自然なメリハリが生まれました。
前髪も、生えグセや割れやすい部分を確認しながら調整してもらったことで、以前のように地肌が目立ちにくくなりました。無理に前髪を固めなくても、自然にまとまるようになったのがうれしいです。
自宅では、ドライヤーでトップの根元を立ち上げてから、少量のワックスを全体になじませるだけで形を整えられます。
朝のセットも簡単になり、時間が経っても以前ほどトップが潰れにくくなりました。「薄毛だから仕方がない」と諦めずに、相談して本当に良かったと思っています。
5. アップバング×後頭部長めのバランス型

- 前髪を立ち上げて視線をフロントに集めるスタイル
- 後頭部は12〜15mmで自然にカバー
- 「前がきれいに生え揃ったのでフロントを見せたい」という方に人気
【薄毛の男性の体験談】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 60代 |
| 薄毛パターン | 頭頂部のボリューム不足 |
| 今回の髪型 | アップバングショート |
■ 薄毛の課題感
長年、髪を後ろへ流すオールバックのような髪型を続けていましたが、年齢とともにトップのボリュームが出にくくなり、横の髪だけが膨らんで見えることに悩んでいました。
トップに高さを出そうとしても思うように立ち上がらず、時間が経つとペタッと潰れてしまいます。一方で、サイドは広がりやすいため、全体のシルエットが横長に見えてしまうことも気になっていました。
長年同じ髪型を続けてきたため、「自分にはこの髪型しか似合わないのではないか」と思う一方で、もっと自然にボリュームを出せる髪型があるのではないかとも感じていました。
髪型を大きく変えることには不安がありましたが、自分に本当に似合うスタイルを一度相談してみたいと思い、お願いすることにしました。
■ 「アップバングショート」のスタイリング後の感想
今回は、髪全体を後ろへ流すのではなく、前方向への自然な毛流れを作りながら、前髪だけを立ち上げるアップバングショートにしてもらいました。
サイドをすっきり刈り上げてもらったことで、気になっていた横の膨らみが抑えられ、全体のシルエットが引き締まって見えるようになりました。
横がコンパクトになったことでトップの高さも自然に強調され、以前よりボリュームが出ているように感じます。長年続けていたバック流しよりも、今の髪型のほうが顔まわりも明るく、清潔感のある印象になりました。
自宅でのセットも、ドライヤーで髪を前に向けて乾かし、前髪の根元だけを立ち上げればよいので、思っていたより簡単です。
長年同じ髪型だったため、ここまで印象が変わるとは思っていませんでした。横の膨らみがなくなり、トップのボリュームも出しやすくなったので、髪型を変えてみて本当に良かったです。
8.植毛後に避けたい髪型・カットの失敗例

実際にご来店時に「前の理容室でこうなってしまった」とご相談いただく失敗例をまとめます。
避けたい髪型
- 坊主(3mm以下):FUE・FUTいずれも傷跡がほぼ確実に見える
- 後頭部を一律6mmで刈り込んだスタイル:密度差がそのまま出やすい
- 後頭部を極端に刈り上げたツーブロック:傷跡ゾーンが露出する
- スキンフェード(0mm〜のフェード):下部が短すぎて採取跡が丸見え
よくある失敗例
- 「短い方がラク」と後頭部全体を3mmで刈った結果、FUEのドット跡が白く浮き出てしまった
- FUTの傷の位置を確認せず刈り上げラインを決めたため、線状傷がちょうど刈り上げの境目に出てしまった
- 植毛経験のない美容師に「普通のショートで」とオーダーしたところ、後頭部の密度が低い部分を梳きすぎてさらにスカスカに見えるようになった
- セルフカットで後頭部をバリカンで刈ったが、アタッチメントの選び方が分からず短くしすぎた
これらの失敗は、植毛後の後頭部の状態を理解した理容師が担当すれば防げるものです。
9.SARUTAHIKOで対応できること

SARUTAHIKOは薄毛男性専門の理容室として、植毛後のお客様を日常的に担当しています。以下の対応が可能です。
- 完全個室での施術。後頭部の状態を他のお客様に見られる心配がありません
- FUE・FUT両方の傷跡パターンに対応したカット設計
- 後頭部の密度差をぼかすグラデーションカット
- 傷跡の位置・範囲を確認したうえでの最適な長さ提案
- 植毛後の髪型相談(「どのくらい短くできるか」「この髪型は可能か」などの事前相談)
- 通常のカットでは対応しにくい後頭部だけの部分調整
「植毛したことを美容師や理容師に伝えにくい」という声も多くいただきますが、SARUTAHIKOでは薄毛や植毛に関するご相談が日常です。気兼ねなくお話しいただける環境を整えています。
10.よくある質問

植毛後、何か月経てばカットしても大丈夫ですか?
ドナー部(後頭部)については、一般的に術後1か月程度で傷口が落ち着くことが多いですが、必ず担当クリニックに確認したうえでご来店ください。SARUTAHIKOではクリニックの許可が出た状態でお受けしています。
FUEの採取跡は一生残りますか?
傷跡の残り方には個人差があります。時間とともに目立たなくなるケースが多いですが、完全に消えるとは限りません。髪型設計で目立たなくする工夫は可能です。詳しくは担当クリニックにご確認ください。
FUTの線状傷は髪型で完全に隠せますか?
傷の幅や位置、髪質によりますが、8mm以上の長さを確保できれば多くの場合自然に隠れます。ただし「完全に」と保証はできないため、まずは状態を見せていただくのが確実です。
植毛後にツーブロックはできますか?
可能です。ただし刈り上げの位置と長さを傷跡に合わせて調整する必要があります。一般的なツーブロックよりやや長め(9mm以上)に設定することが多いです
植毛後に坊主にすると傷跡が見えますか?
3mm以下の坊主は、FUE・FUTいずれの場合も傷跡が目立つリスクが高いです。最短でも6〜8mmを維持することをおすすめしています 。
バリカンで後頭部を自分で刈っても大丈夫ですか?
セルフカット自体は可能ですが、後頭部は自分では見えないため、短くしすぎて傷跡が露出するケースが多いです。植毛後は特に、後頭部の状態を確認できる理容師に任せることを推奨します。
植毛後、最短で何mmまで短くできますか?
傷跡の状態次第ですが、現場の経験則としてFUEなら8mm前後、FUTなら6〜8mm前後が自然に見えやすい下限の目安です。個別に判断しますので、ご来店時にご相談ください。
後頭部がスカスカに見えるのですが、カットで改善できますか?
FUEで広範囲に採取した場合に多い悩みです。周囲の毛量とのバランスを調整するカットで、密度差を目立たなくすることは可能です。完全に密度を戻すことはカットではできませんが、視覚的な改善は見込めます
他の理容室で植毛していることを伝えたら断られました。対応してもらえますか?
SARUTAHIKOは薄毛専門理容室です。植毛後のお客様は多数ご来店いただいており、お断りすることはありません。安心してご来店ください。
植毛クリニックから紹介状は必要ですか?
紹介状は不要です。ご来店時に術式(FUE・FUT)と手術時期をお伝えいただくだけで対応可能です。
植毛後の後頭部だけカットしてもらうことはできますか?
可能です。後頭部の部分調整のみのご依頼もお受けしています。全体カットと組み合わせることも、後頭部だけの施術も対応できます。
スキンフェードはできますか?
0mmから始まるスキンフェードは、後頭部下部の傷跡が露出しやすいため、植毛後は推奨していません。9mm程度から始まるソフトフェードであれば対応可能なケースが多いです。
白髪が多いと傷跡が目立ちやすいですか?
白髪自体が傷跡を目立たせるわけではありませんが、白髪と地肌のコントラストが弱いため、むしろ傷跡は目立ちにくくなる傾向があります。逆に黒髪で地肌が白い方は、短くするとコントラストで傷跡が見えやすくなります。
パーマをかけて後頭部をカバーすることはできますか?
後頭部にボリュームを出して傷跡を覆うためにパーマを活用するケースはあります。ただし傷跡の直上にパーマをかけられるかはクリニックに確認が必要です。
2回目の植毛を予定しています。カットで気をつけることはありますか?
2回目の植毛ではさらに採取が行われるため、1回目以上に後頭部の密度低下が進む可能性があります。現在の密度を確認し、2回目の手術後にどの程度の短さが可能かを事前にお伝えすることもできます。
女性の植毛後にも対応していますか?
SARUTAHIKOは男性専門の理容室です。女性のお客様は対応しておりませんのでご了承ください。
予約時に「植毛後」と伝える必要はありますか?
事前にお伝えいただけると、カット設計の準備がしやすくなります。予約フォームの備考欄やお電話でお知らせいただけると助かりますが、ご来店時にお伝えいただいても問題ありません。
植毛後の後頭部にヘアタトゥー(SMP)をしていますが、カットできますか?
対応可能です。SMPで傷跡をカモフラージュしている場合でも、その上からカット設計を行い、より自然に見える仕上がりを目指します。
カットの頻度はどのくらいがおすすめですか?
植毛後の後頭部を自然に保つには、3〜4週間に1回のカットをおすすめしています。後頭部の髪は伸びが早い方が多く、長さのバランスが崩れると密度差が目立ちやすくなるためです。
遠方から通う価値はありますか?
実際に、植毛後の髪型に対応できる理容室が近くにないという理由で遠方からご来店いただくお客様も少なくありません。初回のカット設計で方向性を決め、地元の理容室にメンテナンスを引き継ぐご相談も可能です。
カウンセリングだけでも受けられますか?
カット前の髪型相談・カウンセリングのみもお受けしています。「自分の傷跡だとどの髪型が可能か」を知りたい方はお気軽にご相談ください。
11.まとめ

- 植毛後の後頭部の傷跡や密度差は、適切な髪型設計で大幅に目立たなくできる
- FUEは点状跡と密度低下、FUTは線状傷——術式によってカットのアプローチが異なる
- 極端な短髪(3mm以下)は傷跡が目立つリスクが高い。最低でも6〜8mm以上の長さを推奨
- 密度差をぼかすにはグラデーション・エリア分けカット・毛流れの活用が効果的
- 植毛後の後頭部に対応できる理容師に任せることが、最も確実な解決策
- 傷跡の状態には個人差があるため、最終的な判断は担当クリニックにもご相談ください
SARUTAHIKOは薄毛男性専門理容室として、植毛後のお客様を日常的にお迎えしています。完全個室で後頭部の状態を確認し、傷跡や密度差を考慮したカット設計をご提案します。
「後頭部をどこまで短くできるか知りたい」「今の髪型で傷跡が見えていないか確認したい」——そんなご相談だけでも歓迎です。





SARUTAHIKO(サルタヒコ)代表
薄毛男性専門理容室SARUTAHIKO(サルタヒコ)代表。理容師歴18年。銀座の高級理容室で4年間経験を積んだ後、2014年に「バルビエレ銀座」を開業。2018年には、業界初となるフリーランス理容師によるシェアサロン運営を開始し、理美容業界の働き方改革や技術・サービス向上にも尽力している。
現在もトップスタイリストとして現場に立ち続け、M字薄毛・O字薄毛・若ハゲなど、薄毛に悩む男性を中心に数多く担当。髪を切るだけではなく、「薄毛でも自信を持てること」「人前に出るのが楽しくなること」を大切にし、一人ひとりの骨格や髪質、ライフスタイルに合わせた提案を行っている。
2025年より、薄毛男性への接遇やカット技術が高く評価され、SARUTAHIKOの第一号スタイリストとして活動開始。同時に、薄毛対応を学びたい理美容師への技術指導にも取り組み、薄毛男性が安心して通える理美容環境づくりを目指している。
















