公開日:2026年9月14日
更新日:2026年9月14日
| お名前 | 匿名(M様) |
| 年齢 | 30代 |
| お悩み | センターから頭頂部・つむじ周辺の薄毛と、髪が細くなってきたこと |
| ご希望 | 頭頂部の薄毛を自然にカバーしながら、サイドの膨らみを抑えたい |
| 普段のスタイリング | ドライヤーを使い、全体を後ろへ流すことが多い |
頭頂部・つむじの薄毛と「髪が細くなってきた」ことがお悩み
今回ご来店いただいたのは、センターから頭頂部・つむじ周辺の薄毛が気になり始めた30代のM様です。
以前は毛量が多いことに悩むほどだったそうですが、徐々に髪が細くなり、現在はトップのボリュームが出にくくなってきたことがお悩みでした。
一方で、サイドや後頭部の髪は比較的しっかり伸びるため、カットから時間が経つと「トップは少ないのに横だけ長くなる」という状態になりやすいとのこと。
そのため、これまではサイドから後ろを6mm程度で短く刈り上げ、トップもそれに合わせて短くするスタイルを続けていました。
しかし今回のポイントは、単純に全体を短くすることではありません。
サイドは短く締めながら、頭頂部はむしろ必要な長さを残し、毛流れを利用して薄毛を自然にカバーしていきます。
カウンセリングで分かった「短くしすぎない方がいい」理由

M様は「短くしておいた方が薄毛が目立ちにくいのでは」と考え、トップもかなり短くカットしていました。
しかし髪の状態を確認すると、現在のトップは薄毛をカバーするには少し短め。
特につむじ周辺は、あと1〜2cmほど長さが出てくることで、髪を重ねながらカバーできる範囲がさらに広がります。
そこで今回は、トップを必要以上に切らず、今後少しずつ伸ばしていく方針にしました。
薄毛の場合、「とにかく短くすればいい」というわけではありません。
薄くなっている場所、髪が残っている場所、生えグセ、毛流れを見ながら、短くする部分と残す部分を分けることが重要です。
今回の施術ポイント|サイドを締めてトップのボリュームを活かす
① サイドは9mmをベースにすっきり
M様はサイドが伸びるのが早く、特にもみあげ付近が膨らみやすい髪質です。
今回はサイドを9mmをベースに刈り上げ、膨らみやすい部分はさらに短い4mm程度に調整。
横へのボリュームを抑えることで、相対的にトップに高さがあるように見せやすくなります。
② トップはあえて切りすぎない
今回、頭頂部は大きく短くせず、形を整える程度にしています。
今後さらに1〜2cm程度伸ばして厚みを作ることで、つむじ周辺をより自然にカバーできるようになります。
「薄いから短くする」のではなく、「薄い部分をカバーするために必要な長さを残す」ことも、薄毛カットでは大切な考え方です。
③ つむじ周辺は毛流れと逆方向へセット
M様の場合、つむじの自然な毛流れのまま後ろへ流すと、髪が分かれて地肌が見えやすくなる部分がありました。
そこで、つむじの流れとは逆方向へ髪を持っていくようにセット。
毛流れに逆らうことで根元が立ち上がりやすくなり、さらに髪が薄い部分へ重なるため、頭頂部の密度感が高く見えるようになります。

ポイントは「オールバック」から前方向への毛流れへ
M様は普段、ドライヤーを使って髪全体を後ろへ流すオールバックに近いセットをされていました。
正面だけを見ると整って見えやすいスタイルですが、頭頂部に薄毛がある場合は、後ろへ流すことでつむじ周辺が割れ、地肌が見えやすくなることがあります。
今回は前髪以外の髪を、基本的に後ろではなく前方向へ動かしています。
そして前髪だけ根元を立ち上げることで、おでこ周辺はすっきり見せながら、頭頂部には自然なボリュームを残しました。
頭頂部を無理に隠している印象にならず、正面・横から見たシルエットも整いやすくなります。
BEFORE・AFTER|毛流れを変えるだけでも頭頂部の印象は変わる

カット前は、サイドのボリュームに対してトップの長さが短く、頭頂部との毛量差が目立ちやすい状態でした。

サイドをすっきり締め、トップは残しながら毛流れを前方向へ変更。
つむじの流れに逆らう方向へ乾かすことで根元が立ち上がり、トップに自然な高さと厚みが生まれました。
さらに今後トップが1〜2cmほど伸びることで、頭頂部はよりカバーしやすくなる見込みです。
4方向から仕上がりをチェック

サイドを締めることで頭全体のシルエットがコンパクトになり、トップの高さが自然に強調されています。前髪だけを立ち上げることで、重たくならずすっきりとした印象です。
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膨らみやすいサイドを短くすることで、トップから後頭部へつながるシルエットがすっきりしました。
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横から見てもトップに自然な高さがあり、頭頂部だけを無理に隠しているようには見えません。
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今回もっとも重要なのが、つむじ周辺の毛流れです。自然な生えグセとは逆方向へ髪を動かし、薄く見えやすい部分へ髪を重ねることで、頭頂部を自然にカバーしています。
自宅で再現するためのドライヤーの使い方
今回のスタイルは、ワックスよりもドライヤーで土台を作ることが重要です。
- 朝、髪全体をしっかり濡らす
- タオルで軽く水分を取る
- 頭頂部は普段の毛流れとは逆方向へ乾かす
- トップの髪を前方向へ持っていく
- 前髪だけ根元を持ち上げながらドライヤーの熱を当てる
- 形ができたら、冷めるまで少し待って根元の立ち上がりを固定する
スタイリング剤で無理に形を作るのではなく、まずドライヤーでほぼ完成形まで持っていくのがポイントです。
ドライヤーで形ができていれば、最後のスタイリング剤は整える程度で済みます。
薄毛にはベタつきにくいパウダー系スタイリング剤もおすすめ
今回は、濡れた髪につけてから乾かす、ボリュームを出しやすいミストタイプのスタイリング剤を使用しました。
一般的なワックスを多くつけると、髪が束になってしまい、その隙間から地肌が透けて見えることがあります。
パウダー系のスタイリング剤には、ベタつきを抑えながら髪全体のボリューム感を出しやすいものもあります。
最後に、地肌が透けにくいサイドや毛先などへ少量のドライタイプのワックスを使い、細かな毛やシルエットを整えています。
M様も「すげえ変わる」と仕上がりを実感
仕上がりをご覧になったM様からは、
「正面とサイドから見たら、本当に分からないですね」
「すげえ変わるなと思いました」
という感想をいただきました。
今回、大きく髪型を変えたり、薄い部分を無理に隠したわけではありません。
サイドの長さ、トップの長さ、つむじの毛流れ、ドライヤーの方向。
それぞれを少しずつ調整することで、頭頂部の見え方は大きく変わります。
頭頂部の薄毛は「全部短くする」だけが正解ではありません
頭頂部やつむじの薄毛が気になり始めると、「短くしてしまった方が目立たないのでは?」と考える方は少なくありません。
もちろん短くすることが合うケースもあります。
しかしM様のように、頭頂部の髪を少し残すことで薄い部分を自然にカバーできる場合もあります。
重要なのは、薄毛のタイプだけではなく、
- 髪の太さ
- 残っている毛量
- つむじの位置
- 毛流れ
- サイドの膨らみ
- 頭の形
- 普段のセット方法
まで見た上で、髪型を設計することです。
頭頂部・つむじ周辺の薄毛に似合う髪型については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
薄毛男性専門バーバーだからできる髪型提案
SARUTAHIKOでは、M字・O字・U字などの薄毛タイプだけで判断するのではなく、一人ひとりの髪質や生えグセ、骨格、生活スタイルまで確認した上で髪型をご提案しています。
単純に「短くする」「長くして隠す」ではなく、
- どこを短くするか
- どこに長さを残すか
- どこにボリュームを出すか
- どの方向へ髪を流すか
- 伸びてきたときにどう見えるか
まで考えてカットします。
「薄毛に似合う髪型が分からない」「美容室で薄毛について相談しづらい」「自分でセットしてもなぜかうまくいかない」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
よくある質問
頭頂部が薄い場合は、短髪にした方が目立ちませんか?
短髪が適しているケースもありますが、必ずしも「短ければ短いほど目立たない」というわけではありません。頭頂部にある程度髪が残っている場合は、必要な長さを残して薄い部分へ重ねた方が自然にカバーできることがあります。薄毛の範囲や髪質、生えグセを見ながら判断することが大切です。
つむじ薄毛はドライヤーだけでも目立ちにくくできますか?
毛流れによっては印象が変わることがあります。つむじの流れのまま乾かすと髪が割れてしまう方でも、毛流れとは逆方向から乾かすことで根元が立ち上がり、髪同士が重なって地肌が見えにくくなる場合があります。
ワックスをつけると薄毛が目立つ気がします。
油分の多いワックスを多量につけると、髪が束になり、その間から地肌が見えやすくなる場合があります。薄毛の方には、ベタつきの少ないパウダー系やドライタイプのスタイリング剤などを、髪の状態に合わせて使う方法もあります。
自宅でサロンと同じようにセットできるか不安です。
SARUTAHIKOでは、ご自宅で再現できることも重視しています。スタイリング剤だけで形を作るのではなく、どの方向からドライヤーを当てるか、どの部分を立ち上げるかまで実際にお伝えします。
今の長さからトップを伸ばしていくこともできますか?
可能です。今回のM様も、トップは今回で完成ではなく、さらに1〜2cmほど伸ばすことでよりカバーしやすくなるよう設計しています。伸ばしている途中もサイドを整えることで、全体のバランスを保ちながらトップを育てていくことができます。
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SARUTAHIKO(サルタヒコ)代表
薄毛男性専門理容室SARUTAHIKO(サルタヒコ)代表。理容師歴18年。銀座の高級理容室で4年間経験を積んだ後、2014年に「バルビエレ銀座」を開業。2018年には、業界初となるフリーランス理容師によるシェアサロン運営を開始し、理美容業界の働き方改革や技術・サービス向上にも尽力している。
現在もトップスタイリストとして現場に立ち続け、M字薄毛・O字薄毛・若ハゲなど、薄毛に悩む男性を中心に数多く担当。髪を切るだけではなく、「薄毛でも自信を持てること」「人前に出るのが楽しくなること」を大切にし、一人ひとりの骨格や髪質、ライフスタイルに合わせた提案を行っている。
2025年より、薄毛男性への接遇やカット技術が高く評価され、SARUTAHIKOの第一号スタイリストとして活動開始。同時に、薄毛対応を学びたい理美容師への技術指導にも取り組み、薄毛男性が安心して通える理美容環境づくりを目指している。









