
こちらの記事は、SARUTAHIKO代表の理容師・佐々木が監修しております。
今回は、若ハゲでお悩みの方に、薄毛を活かしたスタイリングと対策についてお伝えします。髪型で薄毛は驚くほど目立たなくなります。スタイリスト歴16年の間で多くの薄毛のお客様を担当してきた経験から、本当に役立つ情報をお届けします。
1. はじめに

鏡を見るたび、薄くなった髪に落ち込んでいませんか?まだ若いのに髪が薄くなり始めて「もうおしゃれを楽しめないのかな」と悩んでいる人は意外と多いんです。
この記事では、若ハゲに悩むあなたでもカッコよく見えるヘアスタイルのコツや、薄毛と上手に付き合うための方法を紹介します。諦める必要はありません!薄毛でもオシャレを楽しめる方法はたくさんあるんですよ。
2. 若ハゲの定義と原因は?

「若ハゲ」って言葉をよく聞きますが、実際には10代から30代前半で髪が薄くなり始める状態のことを指します。おじいちゃんやお父さんが薄くなるのは想像できても、自分が若いうちからというのはショックですよね。
でも実は珍しくありません。統計によると、20代男性の約25%が何らかの薄毛の悩みを抱えているんです。原因はいくつかあります:
- 遺伝的な要素:お父さんやおじいちゃんが薄毛なら、その可能性が高まります。これはどうしようもない部分です。
- ホルモンバランス:男性ホルモンの一種が髪の毛に影響します。
- 生活習慣:寝不足、偏った食事、ストレスなども髪の毛には大敵です。
- 頭皮環境:シャンプーのしすぎや、逆に不潔にしていることも原因に。
薄毛にはいくつかのタイプがあります。M字型(おでこの両サイドから後退)、頭頂部(つむじ周りが薄くなる)、全体的に薄くなるタイプなど。自分がどのタイプなのかを知ることが、対策の第一歩です。
3. 若ハゲをかっこよく見せる髪型選びのポイント

髪型選びで、薄毛は驚くほど目立たなくなります。タイプ別にベストな髪型を見ていきましょう。
M字はげに似合う髪型
M字はげの人は、前髪を作りすぎないことがポイントです。無理に前髪を作ると、かえって薄さが目立ってしまいます。
おすすめは短めのツーブロックスタイル。サイドを短く刈り上げて、トップはやや長めに残します。こうすることで、M字部分に視線が行かなくなります。また、少し前髪を斜めに流すと自然な感じになりますよ。

僕が担当したお客さんで、大学生のTくんは典型的なM字でした。彼の場合は、サイドを7mmでツーブロックにして、トップは4cm程度残して、前髪を少し斜めに流すスタイルにしたところ、「薄毛が気にならなくなった」と喜んでくれました。
頭頂部はげをカバーするヘアスタイル
頭頂部が薄い場合は、全体的にボリュームを出さないことが重要です。周りの髪が多くてトップが薄いと、余計に目立ってしまいます。
おすすめは全体を短めにカットし、トップに少しだけ動きをつけるスタイル。3〜5cm程度の長さで、ナチュラルな雰囲気に仕上げるのがベストです。ワックスで全体を軽く立ち上げると、薄さが分散されて目立ちにくくなります。

「頭のてっぺんが薄くなってきた」と相談に来た30代前半のサラリーマンのお客さんには、全体を短くして少しマットな質感のワックスを使うことをアドバイスしました。髪が浮いたように見えて、頭頂部の薄さが気にならなくなったと好評でした。
年代別おすすめヘアスタイル
10代・高校生の若ハゲさんには、スポーティーな短髪がおすすめ。アスリートのように全体を短くして清潔感を出すと、薄さよりも爽やかさが印象に残ります。

20代の方には、少し遊び心のあるスタイルも。例えば、サイドを短くして上部を少し長めに残し、前髪を立ち上げるようなスタイルだと、おしゃれな印象になります。ただし、長すぎる前髪は避けた方が無難です。

30代・40代になると、大人の雰囲気を活かした短めのビジネスライクなスタイルが◎。清潔感があり、きちんとした印象を与えます。

NG髪型:避けるべきスタイル
薄毛の方が避けるべき髪型もあります:
- 長すぎる髪 – 薄い部分がより目立ってしまいます
- ツンツンに立てるスタイル – 頭皮が透けて見えやすくなります
- 分け目をキッチリつけるスタイル – 分け目の薄さが強調されます
僕の美容室に来たお客さんで、薄くなってきたのに昔のクセで髪を長く伸ばしていた人がいました。思い切って短くしたところ、「周りから若く見えるようになったと言われた」と喜んでくれたことがあります。

4. 理容師が教える薄毛カバーのテクニック

髪型だけでなく、日々のスタイリング方法も重要です。プロの技を少し盗んでみましょう。
ヘアカットの重要性
薄毛の方のカットで最も大切なのは「軽さ」と「動き」のバランスです。重すぎると薄さが目立ち、軽すぎるとペタッとしてしまいます。美容師さんには「薄くなってきたので気になる」と正直に相談してみてください。隠そうとするよりも、プロに相談した方が良い提案がもらえますよ。
スタイリング剤の選び方と使い方
薄毛の方には、マット系のスタイリング剤がおすすめです。光沢が出るタイプは髪の隙間が目立ちやすくなります。
ワックスを使うときは、手のひらでよく伸ばしてから、髪の根元ではなく毛先中心につけるのがコツ。根元からつけると重くなって、かえって薄く見えてしまいます。
「スプレーは固まるから嫌だ」という人もいますが、最近の商品は自然な仕上がりのものが多いです。軽くスプレーすると髪に適度なボリューム感が出て、薄さをカバーできますよ。
カラーリングで薄毛をカバーする方法
意外かもしれませんが、薄毛の方には明るすぎない程度の明るさがおすすめです。真っ黒だと頭皮との色の差が強調されて、かえって薄く見えてしまいます。
僕がいつも提案しているのは、自然な茶色(ダークブラウンやミディアムブラウン)です。黒髪よりも頭皮との境目が自然になり、薄さが目立ちにくくなります。
30代のお客さんで、真っ黒に染めていた人がいましたが、少し明るめのブラウンに変えただけで「髪が多く見える」と驚いていました。
5. 若ハゲを活かしたコーディネート

髪だけでなく、服装やアクセサリーも含めたトータルコーディネートで、薄毛の印象は大きく変わります。
顔の形と薄毛タイプに合わせた服装選び
シャツの襟元は、顔の印象を大きく左右します。M字ハゲの方は、Vネックよりも襟付きのシャツやポロシャツが顔周りをすっきり見せてくれます。
また、派手な柄や色の服より、シンプルでスタイリッシュな服装の方が髪の薄さを気にさせない雰囲気を作れます。ファッションセンスが良いと思われれば、髪型はあまり気にならなくなるものです。
帽子やアクセサリーの上手な取り入れ方
帽子は薄毛の強い味方です。でも「隠す」ためではなく、ファッションの一部として取り入れるのがポイント。
キャップよりもハットやベレー帽の方がおしゃれ度が高いですし、薄毛隠しっぽく見えません。季節に合わせて帽子を使い分けると、おしゃれ上級者に見えますよ。
メガネやサングラスも活用してみてください。顔の印象を変えることで、薄毛への注目度が下がります。
薄毛×ファッションのバランス術
「清潔感」と「自分らしさ」のバランスが大切です。いくら最新のファッションを取り入れても、髪や肌が不潔に見えては台無しです。
逆に、髪が薄くても清潔感があり、自分に似合う服を着こなしていれば、とても好印象になります。自信を持って立ち振る舞うことも、とても大切なポイントです。

6. 若ハゲ改善・進行予防のためのケア

薄毛を隠す工夫と同時に、これ以上進行させないための対策も大切です。
日常生活で取り入れるべき習慣
頭皮マッサージは簡単にできる習慣のひとつ。お風呂で3分程度、指の腹で頭皮全体をマッサージするだけでも、血行が良くなり、髪の成長を助けます。
「朝起きたら枕に抜け毛がたくさん…」という悩みを持つ人には、寝る前の頭皮マッサージをおすすめしています。実際、続けていただいたお客さんからは「抜け毛が減った気がする」という声をいただくことが多いです。
シャンプーは洗浄力の強すぎないアミノ酸系のものを選びましょう。僕がよくお客さんに言うのは「頭皮を洗うつもりで優しく」ということ。髪の毛をゴシゴシ洗うのではなく、頭皮を中心に、指の腹でマッサージするように洗うのがおすすめです。
専門的なケア方法
市販の育毛剤も効果的です。ただし、すぐに効果が出るものではありません。最低でも3ヶ月、できれば半年は続けてみることが大切です。
また、美容室での頭皮ケアメニューも検討してみてください。プロの手による頭皮マッサージや、専用の機器を使ったトリートメントは、自宅でのケアよりも効果的です。
症状がひどい場合は、皮膚科や専門クリニックの受診も検討してみましょう。医療機関では、内服薬や外用薬など、より効果的な治療法を提案してもらえます。
7. 若ハゲと向き合うメンタル面のサポート

薄毛の悩みは見た目だけでなく、心の問題でもあります。僕自身、20代の頃から額の後退が気になり始め、しばらくは人前に出るのも嫌だった時期があります。でも、そんな気持ちとどう向き合えばいいのでしょうか。
薄毛コンプレックスの克服方法
まず大切なのは「自分だけじゃない」と知ることです。街を歩けば、若くても薄毛の人はたくさんいます。人気俳優やミュージシャンにも薄毛の人はいますよね。
薄毛を気にしすぎると、「みんな自分の髪を見ている」と思いがちですが、実は周りの人はそんなに気にしていません。これは本当です。人は自分のことで精一杯で、他人の髪の毛なんてそこまで見ていないんです。
僕の担当したお客さんで、「彼女ができない原因は薄毛だ」と悩んでいた人がいました。でも、清潔感のある髪型に変えて自信を取り戻したら、実は数ヶ月後に素敵な彼女ができたんです。結局、彼女は「髪が薄いことなんて全然気にならなかった」と言っていたそうです。
自信を持つためのマインドセット
「ハゲている」ことより「ハゲを気にしている」表情や態度の方が、周りに与える印象は悪いものです。自分の個性として受け入れ、堂々としていれば、それだけで印象はグッと良くなります。
また、髪以外の部分で自信を持てることを見つけるのも大事です。仕事のスキル、趣味の腕前、身だしなみなど、自分の良いところに目を向けていきましょう。
薄毛を受け入れて前向きに生きる人たちのストーリー
ファッションデザイナーの山田さん(仮名)は、20代前半から頭頂部の薄毛に悩んでいました。でも「隠すより活かそう」と決意し、思い切って坊主頭にしたところ、周りからの反応が一変。「似合ってる!」「かっこいい!」と言われるようになったそうです。
また、営業マンの佐藤さん(仮名)は、M字ハゲを個性として受け入れ、むしろ「覚えてもらいやすい」と前向きに考えるようになりました。「この額のおかげで、お客さんに名前を覚えてもらいやすいんです」と笑う彼は、今では会社のトップセールスマンです。
重要なのは、薄毛という現実と向き合いながらも、それを人生の障害にしないこと。むしろ、個性として受け入れることで、新たな自分の魅力を発見できるかもしれません。
8. 【薄毛専門美容室・SARUTAHIKO】のご案内

私たちの美容室では、薄毛でお悩みの方向けの専門メニューをご用意しています。「人に相談しづらい」という気持ち、痛いほどわかります。だからこそ、一人ひとりの悩みに寄り添ったサービスを心がけています。
薄毛タイプ別カスタマイズカット
M字型、頭頂部、全体的な薄毛など、タイプ別に最適な髪型を提案します。「こんな髪型にしたい」という希望と、「薄毛をカバーしたい」という願いを両立させるデザインを、一緒に考えていきましょう。
例えば、先日ご来店の28歳のお客様は、「髪型のせいで実年齢より10歳は上に見られる」とお悩みでした。M字に合わせたスタイルにすることで、見た目年齢がグッと若返り、大変喜んでいただけました。
頭皮環境改善メニュー
カットだけでなく、頭皮環境を整えるヘッドスパも人気です。血行促進効果のあるマッサージと、厳選した天然成分を使用したトリートメントで、健やかな頭皮環境へと導きます。
多くのお客様から「すっきりした!」「頭皮の調子が良くなった」との声をいただいています。特に季節の変わり目や、仕事のストレスが溜まっているときには、リフレッシュ効果も抜群です。
スタイリスト直伝のホームケアアドバイス
サロンでの施術だけでなく、自宅でのケア方法もアドバイスします。シャンプーの選び方から正しい洗い方、日々のブラッシング方法まで、あなたの髪質・頭皮状態に合わせたアドバイスが受けられます。
「何を使えばいいのかわからない」というお悩みにも、一人ひとりのお悩みに合ったアイテムを提案します。必要なものだけを厳選してご紹介するので、無駄な出費もありません。
あなたも、薄毛の悩みから解放される第一歩を踏み出してみませんか?あなたの髪の毛の可能性を、一緒に見つけていきましょう。

9. まとめ:若ハゲでもかっこよく見せるためのポイント

若いうちから薄毛に悩むのは確かにつらいことです。でも、ここまで読んでくださったあなたなら分かるはず。薄毛でも、工夫次第でかっこよく見せることは十分可能なんです!
記事の要点まとめ
- 若ハゲは珍しくない:20代男性の約25%が何らかの薄毛の悩みを抱えています
- 自分の薄毛タイプを知ることが大切:M字型、頭頂部型など、タイプによって対策が変わります
- 髪型選びが重要:薄毛のタイプに合った髪型を選ぶことで、薄さが目立ちにくくなります
- スタイリング方法を工夫:適切なスタイリング剤と使い方で、薄毛をカバーできます
- ファッションとのトータルコーディネートが決め手:髪だけでなく、服装や小物も含めた全体の印象が大切です
- 頭皮ケアを習慣に:日々のケアで薄毛の進行を遅らせることができます
- 前向きな気持ちが最大の武器:薄毛を個性として受け入れる姿勢が、周りからの印象を大きく変えます
若ハゲにお悩みの方へメッセージ
薄毛は決して人生の終わりではありません。むしろ、新しい自分との出会いのきっかけになるかもしれません。
僕も美容師として多くの薄毛に悩む方と接してきましたが、適切なアドバイスと少しの勇気で、見違えるように輝き始める人をたくさん見てきました。
あなたの髪の悩み、一緒に解決していきましょう。当サロンではあなたに合った髪型提案と、頭皮ケアのアドバイスをさせていただきます。薄毛を隠すのではなく、あなたらしく活かす方法を見つけましょう。新しい自分との出会いが、きっとあなたを待っています。
10. よくある質問(FAQ)

「若ハゲは治りますか?」
完全に元に戻るというよりは、「進行を遅らせる」「今ある髪を健康に保つ」という考え方が現実的です。生活習慣の改善や適切なケア、場合によっては医療機関での治療によって、状態を良くすることは可能です。大切なのは早めの対策と継続したケアです。
「薄毛に最適なシャンプーの選び方は?」
刺激の少ないアミノ酸系シャンプーがおすすめです。「ノンシリコン」と書かれたものが多いですが、頭皮環境を整える成分(グリチルリチン酸2K、センブリエキスなど)が含まれているものを選ぶと良いでしょう。
また、シャンプーの仕方も重要です。髪ではなく頭皮を洗うつもりで、指の腹でマッサージするように優しく洗うことを心がけてください。熱すぎるお湯も頭皮には良くないので、ぬるめのお湯で洗うのがベストです。
「若ハゲに悩む高校生・10代におすすめのケア方法は?」
10代の場合、まずは生活習慣の見直しが重要です。睡眠不足やストレス、偏った食事が薄毛を促進することがあります。特に成長期は栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
また、ゴシゴシと強く洗いすぎない、整髪料を使いすぎないなど、頭皮に優しい習慣を身につけることも大切です。心配な場合は、一度皮膚科で相談してみることをおすすめします。
「M字はげと頭頂部はげ、対策方法に違いはありますか?」
はい、違います。M字はげは男性ホルモンの影響が強いため、生活習慣の改善だけでは改善しづらいことがあります。対策としては、適切な髪型選びと、場合によっては医療機関での治療が効果的です。
一方、頭頂部はげは血行不良が原因のことも多いため、頭皮マッサージやヘッドスパなどで血行を促進すると、効果が出やすい傾向があります。
どちらのタイプでも、早めの対策が重要です。当サロンでは、あなたの薄毛タイプに合わせたカットとケア方法をご提案していますので、お気軽にご相談ください。
若ハゲでお悩みのあなた、この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。薄毛は誰にでも起こりうること。決して恥ずかしいことではありません。
大切なのは、自分らしさを大事にしながら、できる対策を楽しむ気持ち。その姿勢が、あなたをいちばんかっこよく見せる秘訣です。
お悩みがあれば、ぜひ当サロンにご相談ください。あなたの「かっこいい」を一緒に見つけていきましょう!


記事監修 理容師 佐々木善一
SARUTAHIKO(サルタヒコ)代表
銀座高級理容室に4年勤めた後、2014年バルビエレ銀座を開業。2018年より、業界初となるフリーランス理容師を集めて運営するシェアサロンを開始。理美容業界における処遇改善や技術力・サービス力の向上に寄与する。
オーナーを務めながら、自身もトップスタイリストとして現場で活躍し続け、薄毛男性からビジネススタイル・バーバースタイルまで幅広く支持を集める。2025年、薄毛男性に対する接遇・技術力が評判を呼び、SARUTAHIKOの第一号スタイリストとして指名を受ける。同年からは、薄毛男性を対応する理美容師に向けた技術指導なども開始予定、薄毛専用理美容師の業界的な底上げに尽力する。
コメント