
こちらの記事は、SARUTAHIKO代表の理容師・佐々木が監修しております。
この記事では、薄毛に悩む60代の男性に向けて、似合う髪型や考え方をわかりやすくお伝えします。髪型次第で、薄毛の印象は大きく変わります。スタイリスト歴16年の中で、多くの薄毛のお客様を担当してきた経験から、本当に役立つ情報だけを厳選してまとめました。
本記事では、以下の内容を中心に解説していきます。
・薄毛のタイプ別におすすめの髪型12スタイル
・避けたほうがいいNGヘアスタイル
・白髪と薄毛を同時にカバーする方法
・美容室での失敗しないオーダー方法
・自宅でできるスタイリング&ケアのコツ

「60代になって薄毛が進んできた。どんな髪型にすればいいんだろう…」
鏡を見るたびに気になる頭頂部のボリューム不足や、後退していく生え際。60代の男性にとって、薄毛の悩みは想像以上に深刻です。
でも、安心してください。実は髪型をひとつ変えるだけで、印象はガラリと変わります。薄毛を「隠す」のではなく「活かす」という発想で選べば、60代でも清潔感があり、かっこいいスタイルは十分に実現できます。
60代薄毛男性におすすめの髪型TOP5
- ソフトモヒカン…頭頂部の薄毛をカバーしやすい万能スタイル
- ベリーショート…清潔感が際立ち、薄毛との差が目立たない
- パーマ×ショート…ボリュームを自然に出せる
- 七三分け(バーバースタイル)…品格と大人の余裕を演出
- おしゃれボウズ…潔さがかっこよさに変わる60代向けスタイル
それでは、詳しく見ていきましょう。
1.60代男性の薄毛はなぜ気になる?原因と髪質の変化を理解しよう

まず、自分に合った髪型を選ぶために、60代の薄毛がどのように進行するのかを知っておきましょう。原因を理解するだけで、髪型選びの精度がぐっと上がります。
60代で進行しやすい薄毛のタイプ
60代男性の薄毛には、大きく分けて3つのタイプがあります。
| 薄毛タイプ | 特徴 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 頭頂部型 | つむじ周辺から薄くなる。自分では気づきにくい | AGA(男性型脱毛症)の進行 |
| 前頭部型(生え際後退) | おでこが広くなり、M字に後退する | AGA、加齢による毛包の萎縮 |
| 全体ボリュームダウン型 | 髪全体が細く柔らかくなり、地肌が透ける | 加齢による毛髪サイクルの短縮、血行不良 |

60代になると、若い頃に比べて髪の毛1本1本が細くなり、ハリやコシが弱まります。これは「軟毛化」「細毛化」と呼ばれる現象で、たとえ本数がそこまで減っていなくても、見た目のボリュームが大きく落ちる原因になります。
自分がどのタイプに当てはまるかを把握することが、似合う髪型を見つける第一歩です。
白髪と薄毛が同時に進む60代ならではの悩み
60代の多くの方が、薄毛だけでなく白髪にも悩んでいます。この2つが同時に進行すると、見た目の印象に大きく影響します。
その理由は単純で、白髪は黒髪に比べて地肌とのコントラストが強いからです。黒い髪なら地肌との境目がぼやけますが、白髪だと頭皮の色との差がはっきりして、かえって薄さが目立ちやすくなることがあります。
ただし、これは逆に言えば「白髪の扱い方」を工夫するだけで改善できるということでもあります。白髪を活かすのか、染めるのかという選択については、後の章で詳しく解説します。
髪型を変えるだけで印象が変わる理由
「薄毛だから何をしても同じ」と思っている方は多いですが、それは大きな誤解です。
人間の目は、全体のシルエットや毛流れの方向で「ボリュームがあるかどうか」を判断しています。つまり、カットの仕方やスタイリングで毛の流れを変えるだけで、実際の毛量以上にボリュームがあるように見せることが可能なのです。
たとえば、トップに少し高さを出すだけで頭頂部の薄さは目立ちにくくなります。サイドを短くすれば相対的にトップにボリュームがあるように見えます。こうした「視覚のトリック」を活用するのが、薄毛に強い髪型の基本的な考え方です。
2.【薄毛タイプ別】60代男性におすすめのかっこいい髪型12選

ここからは、薄毛のタイプ別におすすめの髪型を紹介していきます。それぞれのスタイルに「向いている薄毛タイプ」「スタイリングの難しさ」「似合う顔型」を記載しているので、自分に合ったものを見つけてみてください。
【頭頂部が薄い方向け】おすすめ髪型4選
頭頂部の薄毛は、正面からは気づきにくいものの、人から上から見られたときや、お辞儀をしたときに目立ちやすいのが特徴です。トップに自然なボリュームや高さを出すスタイルが効果的です。
1. ソフトモヒカン

| 向いている薄毛タイプ | 頭頂部型 |
| スタイリングの難しさ | 簡単 |
| 似合う顔型 | 丸顔・面長・ベース型(ほぼ万能) |
ソフトモヒカンは、60代の薄毛男性に最もおすすめしたい髪型のひとつです。サイドと襟足を短くカットし、トップに少しだけ長さを残して中央に高さを出すスタイルで、頭頂部の薄さを自然にカバーできます。
「モヒカン」と聞くと派手な印象を持つかもしれませんが、「ソフト」とつくだけあって見た目は非常にナチュラル。ビジネスシーンでも違和感なく馴染みます。スタイリングもワックスを少量つけてトップを立ち上げるだけなので、朝の支度にも時間がかかりません。
オーダーのポイント:「サイドは短めに刈り上げて、トップは立ち上がる程度の長さを残してください。ソフトモヒカンベースで、あまり尖りすぎないようにお願いします」と伝えると、自然な仕上がりになります。
2. ベリーショート

| 向いている薄毛タイプ | 頭頂部型・全体ボリュームダウン型 |
| スタイリングの難しさ | とても簡単 |
| 似合う顔型 | すべての顔型 |
全体を短く揃えるベリーショートは、薄毛の部分と厚い部分の差を最小限にできるスタイルです。髪が短いほど、地肌が見えていても不自然に見えません。
60代のベリーショートは、若い世代にはない「落ち着き」や「渋さ」が加わるため、非常にサマになります。白髪が混じっていても、短髪なら清潔感が際立つので、むしろプラスに働くことが多いのもメリットです。
メンテナンスの頻度は3〜4週間に1回程度が目安。スタイリングはほぼ不要で、朝のセットに時間をかけたくない方には最適です。
オーダーのポイント:「全体的にベリーショートにしたいです。サイドと襟足はすっきり短く、トップも短めですが少しだけ動きが出るくらいの長さでお願いします」と伝えましょう。
3. クルーカット

| 向いている薄毛タイプ | 頭頂部型・前頭部型 |
| スタイリングの難しさ | とても簡単 |
| 似合う顔型 | 面長・卵型・ベース型 |
クルーカットは、アメリカの軍人に由来するクラシックな超短髪スタイルです。サイドとバックをかなり短く刈り込み、トップもごく短く残すのが特徴。頭の形がきれいに出るため、頭頂部の薄さが気になりにくくなります。
海外では年配の男性にも根強い人気があり、ジョージ・クルーニーのような俳優がこのスタイルに近い髪型をしていたこともあります。「潔くて知的」という印象を与えやすいスタイルです。
オーダーのポイント:「クルーカットでお願いします。サイドはかなり短くして、トップは前髪方向にほんの少しだけ長さのグラデーションをつけてください」と伝えるとスムーズです。
4. レイヤーショート

| 向いている薄毛タイプ | 頭頂部型(初期〜中程度) |
| スタイリングの難しさ | やや簡単 |
| 似合う顔型 | 丸顔・卵型 |
レイヤーショートは、髪に段差(レイヤー)を入れることでトップに自然な動きとボリュームを出すスタイルです。ベリーショートほど短くしたくないけれど、薄毛をカバーしたいという方に向いています。
レイヤーを入れると毛束感が出やすくなるため、少ない毛量でも「動き」が見えることでボリュームがあるように感じさせる効果があります。ただし、薄毛がかなり進行している場合は、短めのスタイルのほうが自然に仕上がるため、担当の美容師と相談して判断しましょう。
オーダーのポイント:「トップにレイヤーを入れて、ふんわり動きが出るようにしてほしいです。全体はショートベースでお願いします」と伝えてみてください。
【前頭部・生え際が後退している方向け】おすすめ髪型4選
おでこが広くなってきた、M字に生え際が後退している、という方は、前髪の扱い方がカギになります。無理に隠すよりも、潔く見せるスタイルのほうが清潔感と自信につながります。
5. オールバック

| 向いている薄毛タイプ | 前頭部型(生え際後退) |
| スタイリングの難しさ | 普通 |
| 似合う顔型 | 面長・卵型・逆三角形 |
オールバックは、前髪を後ろに流して額を出すスタイルです。「生え際が後退しているのに額を出すの?」と思うかもしれませんが、中途半端に前髪で隠すよりも、思い切って出したほうがすっきりとした印象になります。
60代男性のオールバックは、若い世代とは違う「貫禄」「大人の色気」が加わります。ジェルやグリースを使って後ろに流すだけなので、スタイリングも難しくありません。
オーダーのポイント:「オールバックにしたいので、前髪からトップにかけて後ろに流せる長さを残してください。サイドはすっきり短めにお願いします」と伝えましょう。
6. 七三分け(バーバースタイル)

| 向いている薄毛タイプ | 前頭部型・頭頂部型(初期) |
| スタイリングの難しさ | 普通 |
| 似合う顔型 | すべての顔型 |
七三分けは、日本人男性に昔から馴染みのあるクラシカルなスタイルです。近年は「バーバースタイル」として再評価されており、サイドをフェードカットやツーブロックで短くし、トップを七三に分けて流すのがトレンドになっています。
分け目をつけることで毛の流れに方向性が生まれ、生え際の後退が自然にカモフラージュされます。フォーマルな場にもカジュアルな場にも対応できる汎用性の高さも魅力です。
オーダーのポイント:「バーバースタイルの七三でお願いします。サイドはグラデーションで刈り上げて、トップはサイドに流せる長さを残してください」と伝えるとイメージが共有しやすくなります。
7. アップバング×ショート

| 向いている薄毛タイプ | 前頭部型(初期〜中程度) |
| スタイリングの難しさ | やや簡単 |
| 似合う顔型 | 丸顔・ベース型 |
アップバングとは、前髪を上に持ち上げるスタイリングのことです。前髪を上げるという行為自体が額を見せることになりますが、立ち上がった前髪に視線が集まるため、生え際の位置がそれほど気にならなくなります。
ショートヘアをベースにしたアップバングは、活発さと若々しさを感じさせるスタイル。ドライヤーで前髪の根元を立ち上げ、軽くワックスで固定するだけで完成するので、毎朝のスタイリングにも負担がかかりません。
オーダーのポイント:「前髪を上げるスタイルにしたいです。前髪は立ち上がるくらいの長さで、全体はショートに整えてください」と伝えましょう。
8. ツーブロック×ショート

| 向いている薄毛タイプ | 前頭部型・頭頂部型 |
| スタイリングの難しさ | やや簡単 |
| 似合う顔型 | 丸顔・ベース型・卵型 |
ツーブロックは、サイドや襟足を短く刈り上げ、トップとの長さに段差をつけるスタイルです。サイドがすっきりすることで、相対的にトップにボリュームがあるように見える効果があります。
「ツーブロックは若い人の髪型」というイメージを持つ方もいますが、刈り上げの幅や高さを調整すれば60代でも品のある仕上がりになります。特にサイドのボリュームが気になる方は、ツーブロックにすることで全体のバランスが整いやすくなります。
オーダーのポイント:「ツーブロックにしたいですが、あまり極端にならないようにお願いします。刈り上げは控えめで、トップとの差が自然に見えるようにしてください」と伝えるのがおすすめです。
【全体的にボリュームが減っている方向け】おすすめ髪型4選
髪全体が細くなり、ぺたんとしてボリュームが出ない。そんな悩みを持つ方は、髪に「動き」や「ふんわり感」を出す工夫がポイントになります。
9. パーマ×ショート(ボディパーマ)

| 向いている薄毛タイプ | 全体ボリュームダウン型 |
| スタイリングの難しさ | 簡単(パーマが形を記憶してくれる) |
| 似合う顔型 | すべての顔型 |
全体的なボリュームダウンに最も効果的なのが、パーマを取り入れたスタイルです。なかでもおすすめは「ボディパーマ」。これはゆるやかなカールをつけることで、髪の根元からふんわりと立ち上がりを出す技術です。
強くカールをかけるわけではないので、仕上がりは非常にナチュラル。朝のスタイリングも、軽く濡らしてドライヤーで乾かすだけで形が決まります。細毛や軟毛で髪がぺたんこになりやすい方にとっては、まさに救世主のような存在です。
ただし、頭皮の状態や薄毛の進行度によっては、パーマ液が負担になる場合があります。必ず担当の美容師に頭皮の状態を確認してもらったうえで施術するようにしましょう。
オーダーのポイント:「ボリュームを出したいので、ボディパーマをかけてほしいです。カールは弱めで、ふんわりする程度にお願いします。頭皮が敏感なので、負担の少ない薬剤でお願いできますか」と相談してみてください。
10. マッシュ系ショート(軽め仕上げ)

| 向いている薄毛タイプ | 全体ボリュームダウン型(初期〜中程度) |
| スタイリングの難しさ | やや簡単 |
| 似合う顔型 | 丸顔・卵型 |
マッシュ系ショートは、丸みのあるシルエットが特徴のスタイルです。丸みがあることで、頭全体にボリュームがあるような印象を与えることができます。
ポイントは、重くなりすぎないように「軽め」に仕上げること。毛量調整で内側をすいてもらい、表面には適度な毛束感を残すと、少ない毛量でもふんわりとした印象になります。
ただし、薄毛がかなり進行している場合は、丸みのあるシルエットを作りにくくなるため、ベリーショート系のスタイルのほうが適しています。
オーダーのポイント:「丸みのあるショートにしたいです。重くならないように中は軽くして、表面にはある程度毛束感が出るようにしてください」と伝えましょう。
11. スポーツ刈り風ナチュラルショート

| 向いている薄毛タイプ | 全体ボリュームダウン型・頭頂部型 |
| スタイリングの難しさ | とても簡単 |
| 似合う顔型 | すべての顔型 |
スポーツ刈りというと学生のイメージがあるかもしれませんが、60代がやると「健康的で活動的な男性」という印象を与えます。全体を均一に短くカットするため、薄い部分が目立ちにくく、メンテナンスも非常に楽です。
最近では、単なるスポーツ刈りではなく、サイドにわずかなグラデーションを入れたり、トップに少しだけ長さの差をつけたりして「ナチュラルショート」として洗練させるのが主流です。
オーダーのポイント:「スポーツ刈りベースで、少しだけトップに長さを残してください。全体的に自然な感じに仕上げてほしいです」と伝えるとよいでしょう。
12. おしゃれボウズ

| 向いている薄毛タイプ | すべてのタイプ(進行が著しい場合にも対応) |
| スタイリングの難しさ | 不要 |
| 似合う顔型 | 卵型・面長(頭の形がきれいな方に特におすすめ) |
薄毛の悩みに対する究極の解決策ともいえるのが、おしゃれボウズです。髪を極限まで短くすることで、薄毛という概念そのものから解放されます。
「坊主は抵抗がある」という方も多いですが、60代の男性がボウズにすると、若い世代にはない「潔さ」「品格」が生まれます。渡辺謙さんのように、ボウズに近い短髪で国際的に活躍する60代の俳優もいます。
いきなりボウズにするのが不安であれば、まずはベリーショートから試し、少しずつ短くしていくという方法もあります。
オーダーのポイント:「おしゃれボウズにしたいです。何ミリくらいがいいか相談させてください。頭の形に合わせて、部分的に長さを変えてもらえますか」と伝えると、プロの視点で最適な長さを提案してもらえます。
3.60代の薄毛男性が避けたほうがいいNGな髪型

おすすめの髪型を紹介しましたが、逆に「これは避けたほうがいい」という髪型もあります。よかれと思ってやっていることが、実は薄毛を余計に目立たせているケースも少なくありません。
長髪で薄い部分を隠す「バーコードヘア」
薄毛を隠そうとして、横や後ろの髪を長く伸ばし、薄い部分に被せるスタイル。いわゆる「バーコードヘア」は、最も避けたい髪型です。
長い毛を被せることで一見隠れたように見えても、風が吹いたときや汗をかいたときに地肌が見えてしまい、かえって不自然さが際立ちます。周囲の人にも「無理に隠している」という印象を与えてしまうため、清潔感も損なわれがちです。
薄毛対策の基本は「隠す」ではなく「目立たなくする」。短く整えることで自然にカバーするほうが、はるかに好印象です。
左右非対称すぎるスタイル
片側だけ極端に長い、あるいは左右で大きく印象が異なるアシンメトリーなスタイルは、薄毛の部分に視線が集中しやすくなるリスクがあります。
特に、薄い側を長い髪で覆うようなデザインは、バーコードヘアと同じ理由で逆効果になりがちです。左右のバランスが大きく異なると全体の印象がまとまりにくくなるため、薄毛が気になる場合は左右均等に近いスタイルを選ぶのが無難です。
変化を恐れて何年も同じ髪型を続ける
これは特定の髪型がNGということではなく、「ずっと同じ髪型を続けること」自体がリスクになるという話です。
薄毛は年々進行していくものです。5年前に似合っていた髪型が、今の毛量や髪質にはもう合わなくなっている可能性があります。年に一度でも「今の髪の状態に合ったスタイルはどれか」を美容師に相談し、アップデートしていく意識が大切です。
4.白髪×薄毛を味方につける!60代男性の白髪活用術
60代になると、薄毛と白髪の両方を抱えている方がほとんどです。この2つの悩みは別々に対処するよりも、セットで考えたほうが効果的です。ここでは、白髪を「味方につける」ための考え方を紹介します。
白髪を活かしてシルバーヘアに仕上げるメリット
60代であれば、白髪を無理に染めず、あえてそのまま活かす「グレイヘア」「シルバーヘア」という選択肢があります。
白髪を活かす最大のメリットは、染める手間とコストが不要になることです。2〜3週間ごとの白髪染めから解放されるだけで、時間的にも経済的にも余裕が生まれます。
さらに、きれいに整えられたシルバーヘアは「品格」「知性」「大人の余裕」といったポジティブな印象を与えます。海外では、白髪のショートヘアは男性の魅力のひとつとして高く評価されています。
グレイヘア×ショートで「かっこいい60代」を実現する
白髪を活かす場合のおすすめは、やはりショート系のスタイルです。白髪は黒髪より髪質がやや硬くなる傾向があり、短くカットすることで毛先がしっかり立ち上がり、ボリューム感が出やすくなります。
先ほど紹介したソフトモヒカンやベリーショート、七三分けなどのスタイルは、白髪でも非常にかっこよく決まります。黒髪のときとは違う、白髪ならではの洗練された印象を楽しむことができるでしょう。
白髪染めをする場合のポイントと注意点
もちろん、白髪を染めたいという方もいるでしょう。その場合に注意したいポイントがいくつかあります。
- 真っ黒に染めない:不自然に見えやすく、伸びてきたときの白髪との差が激しくなります。ダークブラウンやナチュラルブラックなど、少し柔らかい色を選びましょう
- 頭皮への負担を考慮する:薄毛が気になる方は頭皮がデリケートな場合が多いため、低刺激のカラー剤を選ぶか、美容室でプロに施術してもらうのが安心です
- 薄毛を目立たなくする色選び:頭皮の色に近い明るめのトーン(ライトブラウン、アッシュ系)は、地肌と髪の境目をぼかす効果があり、薄毛のカバーにも役立ちます
5.美容室でのオーダー方法|60代男性が伝えるべき3つのポイント

「どう伝えればいいかわからない」「恥ずかしくて薄毛のことを言えない」。こうした理由で美容室に行くのをためらっている方は少なくありません。
でも、美容師は毎日のように薄毛の悩みに対応しています。遠慮せずに相談したほうが、格段によい仕上がりになります。以下の3つを伝えるだけで、オーダーがスムーズになります。
1.「薄毛が気になる部位」を正直に伝える
まず最も大事なのは、どの部分が気になっているかを具体的に伝えることです。「頭頂部が薄くなってきた」「生え際が後退してきた」「全体的にボリュームがなくなった」など、率直に伝えましょう。
美容師はカットの技術で薄毛をカバーするプロです。気になる部位がわかれば、それに合わせたカットやスタイリングを提案してくれます。恥ずかしいことは何もありません。
2. 写真やイメージ画像を見せる
「短めで」「さっぱりと」といった言葉だけでは、イメージにズレが生じやすくなります。スマートフォンで気になるヘアスタイルの画像を2〜3枚保存しておき、「こんな感じにしたい」と見せるのが最も確実な方法です。
このとき、自分と年齢や髪質が近い人の写真を選ぶと、より現実的な仕上がりをイメージしやすくなります。
3.「普段のスタイリング時間」を伝える
美容室では完璧にセットしてもらえますが、大切なのは自宅で再現できるかどうかです。「朝のセットに使える時間は5分くらい」「スタイリング剤はあまり使いたくない」など、普段のライフスタイルを伝えておくと、無理のないスタイルを提案してもらえます。
この3つを伝えるだけで、美容師とのコミュニケーションは格段にスムーズになります。
6.自宅でできる!薄毛をカバーするスタイリング&ケアのコツ

せっかく美容室でいい髪型にしてもらっても、自宅でのケアやスタイリングが不十分だと、すぐにぺたんこに戻ってしまいます。ここでは、自宅で簡単にできるボリュームアップのコツを紹介します。
ドライヤーの当て方でボリュームが変わる
薄毛のボリュームアップにおいて、最も手軽で効果が高いのがドライヤーの使い方です。
やり方はとてもシンプルです。
- シャンプー後、タオルで軽く水気を取る
- 頭を下に向けた状態で、根元に温風を当てて乾かす
- 8割ほど乾いたら頭を起こし、手ぐしで毛の流れを整えながら仕上げる
- 最後に冷風を軽く当てて、立ち上がりをキープする
この方法で乾かすと、髪の根元が立ち上がった状態で形が固定されるため、トップにふんわりとしたボリュームが出ます。所要時間はわずか3〜5分。毎日続けるだけで、見た目の印象が大きく変わります。
薄毛男性向けスタイリング剤の選び方
スタイリング剤は種類が多く、何を選べばいいかわからないという方も多いでしょう。薄毛の60代男性におすすめのタイプは以下の通りです。
| スタイリング剤の種類 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| マット系ワックス | ツヤを抑えた自然な仕上がり。地肌のテカリも目立ちにくい | 非常におすすめ |
| パウダー系スタイリング剤 | 髪に振りかけるだけでボリュームが出る。べたつかない | 非常におすすめ |
| ジェル・グリース | ツヤ感のあるスタイルに向く。オールバックや七三分けに最適 | スタイルによっておすすめ |
| ムース(フォーム) | パーマスタイルとの相性が良い。ふんわり感を出しやすい | パーマの方におすすめ |
注意したいのは、スタイリング剤のつけすぎです。量が多いと髪が重くなり、せっかく立ち上げたボリュームがつぶれてしまいます。少量を手のひらにしっかり伸ばしてから、根元を中心につけるのがコツです。
頭皮ケアで髪のハリ・コシを維持する
日々のスタイリングと同じくらい大切なのが、頭皮のケアです。健康な髪は健康な頭皮から生まれます。
シャンプーの選び方として、60代の方にはアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。洗浄力が穏やかで、頭皮に必要な油分を残しながら汚れを落としてくれます。逆に、洗浄力の強すぎるシャンプーは頭皮の乾燥を招き、フケやかゆみの原因になることがあります。
頭皮マッサージも効果的です。シャンプー時に指の腹で頭皮を優しく揉むように洗うだけで、血行が促進されます。爪を立てず、円を描くように動かすのがポイントです。1回30秒〜1分程度で十分なので、毎日の習慣に取り入れてみてください。
7.60代の薄毛の髪型に関するよくある質問

60代で薄毛でもパーマはかけられますか?
はい、かけられます。ボディパーマなど頭皮への負担が少ないパーマであれば、60代の薄毛の方でも問題なく施術できるケースがほとんどです。ただし、頭皮に炎症がある場合や、薄毛がかなり進行している部位にはかけられないこともあるため、事前に美容師に相談してから判断するのがおすすめです。
美容室と理容室、薄毛の60代男性はどちらに行くべきですか?
どちらでも薄毛に対応した施術は受けられます。デザイン性やパーマ・カラーを含めたトータルな提案を受けたい場合は美容室、刈り上げやシェービング(顔剃り)を含めたい場合は理容室が適しています。最近は男性の薄毛対応に力を入れている美容室も増えているため、事前にホームページなどで確認するとよいでしょう。
薄毛が目立たない髪色はありますか?
あります。頭皮の色に近い明るめのカラーが効果的です。具体的には、ライトブラウンやアッシュ系の色味が、地肌と髪の境目をぼかしてくれるため、薄毛が目立ちにくくなります。逆に、真っ黒な髪色は肌色との差が大きくなり、地肌の透け感が強調されやすいので注意が必要です。
60代の男性に今流行っている髪型は何ですか?
現在のトレンドは、ナチュラルなショートヘアや、白髪をあえて活かしたグレイヘアスタイルです。「作り込みすぎない自然体」「清潔感」がキーワードになっており、無理に若作りするのではなく、年齢を活かしたスタイルが支持されています。ソフトモヒカンやベリーショートをベースに、白髪をそのまま活かすスタイルが特に人気です。
薄毛を目立たなくするために帽子をかぶるのはアリですか?
外出時の紫外線対策としてはアリです。ただし、長時間の着用は頭皮が蒸れて汗や皮脂がたまりやすくなり、頭皮環境の悪化につながる可能性があります。帽子に頼るよりも、薄毛に合った髪型にすることで、帽子なしでも自信を持てるようにするのが理想的です。
8.まとめ|60代の薄毛は「似合う髪型」で自信に変わる

60代の薄毛は、多くの男性が向き合う悩みです。でも、この記事で紹介したように、髪型の選び方ひとつで印象は大きく変わります。
大切なのは、薄毛を「隠す」のではなく「活かす」という発想の転換です。自分の薄毛のタイプを正しく理解し、それに合ったスタイルを選ぶ。そして、美容師に遠慮なく相談する。これだけで、鏡を見るのが少し楽しみになるはずです。
この記事のポイントをまとめます。
- 薄毛のタイプ(頭頂部・前頭部・全体)に合わせた髪型選びが重要
- 短めのスタイルほど薄毛が目立ちにくく、清潔感も出やすい
- 白髪は無理に染めず、活かすことで品格のあるスタイルが実現できる
- 美容室では「気になる部位」「イメージ画像」「スタイリング時間」の3点を伝える
- 自宅でのドライヤーの使い方と頭皮ケアで、スタイルの持ちが大きく変わる
「自分に似合う髪型がわからない」「薄毛のことを相談できる美容室を探している」という方は、薄毛の悩みに対応できる経験豊富なスタイリストに相談してみてはいかがでしょうか。
薄毛男性専門メンズヘアサロンSARUTAHIKOでは、60代男性の薄毛の悩みに寄り添ったヘアスタイルの提案を行っています。まずはお気軽にご相談ください。


記事監修 理容師 佐々木善一
SARUTAHIKO(サルタヒコ)代表
銀座高級理容室に4年勤めた後、2014年バルビエレ銀座を開業。2018年より、業界初となるフリーランス理容師を集めて運営するシェアサロンを開始。理美容業界における処遇改善や技術力・サービス力の向上に寄与する。
オーナーを務めながら、自身もトップスタイリストとして現場で活躍し続け、薄毛男性からビジネススタイル・バーバースタイルまで幅広く支持を集める。2025年、薄毛男性に対する接遇・技術力が評判を呼び、SARUTAHIKOの第一号スタイリストとして指名を受ける。同年からは、薄毛男性を対応する理美容師に向けた技術指導なども開始予定、薄毛専用理美容師の業界的な底上げに尽力する。
