「毎日朝から晩まで働いているのに、給料が上がらない」「技術には自信があるけれど、将来が不安」……。そんな悩みを抱えている理容師の方は少なくありません。
理容師の給料は、実は個人の技術力以上に「どのサロン(環境)で働くか」によって大きく左右されます。
この記事では、理容師が転職を機に手取りを増やし、理想のキャリアを築くための具体的な方法と、失敗しないためのチェックポイントを徹底解説します。
1. はじめに:理容師の給料は「環境」で決まる
理容業界は今、二極化が進んでいます。a:高単価で価値を提供するモデルと、b:低単価で数をこなすモデルです。「技術はあるのに給料が上がらない」と感じているなら、それはあなたが悪いのではなく、そのサロンのビジネスモデルにおいて給料の上限に達しているだけかもしれません。
自分の市場価値を正しく評価してくれて、適切な報酬を得るための手段として、転職は大いに検討すべきです。
2. 転職で給料を上げるためにはこんなサロンを探しましょう!
具体的にどのようなサロンを選れば給料は上がるのでしょうか。
主な5つの方法を紹介します。
① インセンティブ(歩合制)が充実したサロンを選ぶ
基本給に加え、売上の20〜40%が還元されるようなサロンは、最も即効性があります。「指名料が全額還元か」「店販手当の比率は高いか」を確認しましょう。
② 「高単価メンズサロン」へシフトする
1客1万円を超えるような高級メンズサロンは、客数が少なくても一人あたりの利益が高いため、スタイリストへの還元額も大きくなります。
③ 店長・マネージャー候補として転職する
技術者としてだけでなく、店舗管理や新人教育を担う「管理職」枠での転職です。売上に左右されない「役職手当」により、安定して高年収を狙えます。
④ 「ダブルライセンス」や特殊技術を活かす
美容師免許とのダブルライセンスや、アイブロウ、特殊パーマなどの専門技術を武器に、希少性の高いスタイリストとして条件交渉を行います。
⑤ 訪問理容・福祉理容に特化する
高齢化社会に伴い需要が急増している分野です。移動費や特殊技術料が上乗せされるため、通常のサロン勤務より時給単価が高くなるケースが多いです。
3. 転職に失敗しないためにチェックすべきこと
給料アップだけを求めて転職し、労働環境が悪化しては本末転倒です。契約前に以下の項目が整っているか必ず確認しましょう。
- 「社会保険・雇用・労災」の完備
将来の年金や、万が一の病気・ケガの際の保障は、実質的な年収の一部です。 - 既存スタイリストの残業状況
残業が常態化していないか、発生した際に「残業手当」が別途全額支給されるかを確認しましょう。 - サロンの集客力と顧客単価
「入客チャンス(新規数)」と「一人あたりの利益(単価)」がなければ、歩合で稼ぐことは不可能です。 - 頑張れば頑張っただけ報酬が上がる仕組みか
指名や売上に対する還元率が明確で、個人の努力がダイレクトに給与に反映される制度があるかを見極めます。 - 昇給の明確な基準
「売上◯万円以上で基本給+◯円」など、客観的な数字による評価基準があるかを確認しましょう。 - 労働契約書と就業規則の有無:
給与や休日条件を「書面」で交わすことは必須です。口約束によるトラブルを防ぎましょう。
稀に、会社の保険料を下げるために、正社員雇用と業務委託雇用を組み合わせた雇用契約など耳にしますが、このような契約の仕方は完全違法とは言えないまでも、社員のための体制でなく、会社に少しでもお金を残すための体制になっています。
もしこのような契約を求められた場合、転職を前向きに進めていくことをおすすめさせていただきます。

4. 転職前に準備しておくべきこと
有利な条件で転職するためには、自分を「高く売る」準備が必要です。
- 実績の数値化:
「月間売上◯万円」「指名客数◯人」「リピート率◯%」など、客観的な数字を整理しておきましょう。 - スタイル写真(ポートフォリオ):
インスタグラム等で自分の得意なスタイルを可視化しておくと、面接時の強力な武器になります。
5. まとめ
理容師は一生モノの技術職です。その技術をどこで、誰に提供するかによって、手に入る報酬は100万円単位で変わります。
もし今の環境に疑問を感じているなら、まずは自分の希望条件(年収、休日、働き方)を整理することから始めてみてください。あなたを正しく評価し、頑張りを還元してくれる場所は必ずあります。



