代表理容師・佐々木こちらの記事は、SARUTAHIKO代表の理容師・佐々木が監修しております。
「理容師を目指しているけれど、将来しっかり生活していけるのか知りたい」
「今の収入に不安があり、このまま続けるべきか悩んでいる」
「理容師として、もっと収入を伸ばす方法はあるのだろうか」
そんな疑問を抱えている方は少なくありません。
理容師は、働く環境やキャリアの積み重ねによって収入の差が大きく生まれる職業です。
だからこそ、表面的な平均年収だけを見るのではなく、どんな働き方にどんな可能性があるのかを正しく知ることが大切です。
この記事では、理容師の収入に関するリアルな情報を整理しながら、将来のキャリア設計を考えるうえで押さえておきたいポイントを分かりやすく解説します。

「理容師って、ぶっちゃけどれくらい稼げるの?」
これは、理容師を続けている人も、これから目指す人も、一番気になるところだと思います。
ネットで調べると「理容師は稼げない」なんて書いてある記事も多いですよね。でも、それは半分本当で、半分は間違いです。
たしかに、全国平均の数字だけ見ると高い職業とは言えません。でも、「どこで」「どんなスタイルで」働くかによって、年収は大きく変わります。同じ理容師免許を持っていても、年収300万円の人もいれば、600万円以上稼いでいる人もいます。
この記事では、厚生労働省の統計データをもとに理容師のリアルな年収・月収・手取りの数字を出したうえで、「じゃあどうすれば年収を上げられるのか」まで、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。
バーバーやメンズ美容師との比較、東京で高収入を得ている理容師の共通点、年収1000万円は本当に可能なのかといった疑問にも、正直にお答えします。
1.理容師の平均年収・平均月収・手取りはどれくらい?【2025年最新データ】


まず結論からお伝えします。
厚生労働省が毎年発表している「賃金構造基本統計調査」によると、理容師(理容・美容師の分類)の平均年収はおよそ330万円前後です。月収に換算すると約27万円。ここから社会保険料や税金が引かれるので、手取りは21万〜23万円くらいが目安になります。
正直、この数字だけを見ると「やっぱり理容師は厳しいのかな」と感じるかもしれません。全産業の平均年収が約460万円なので、100万円以上の差があります。
ただし、ここで大事なのは「これはあくまで全国平均」だということ。地方の個人経営店も、東京の高単価サロンも、ぜんぶひっくるめた数字です。業態や地域、キャリアステージによって、実態はまったく違います。
全国平均──厚労省データから見るリアルな数字
もう少し具体的に見てみましょう。
令和5年(2023年)の賃金構造基本統計調査をもとにすると、理容師・美容師の給与データはおおむね以下のとおりです。
- きまって支給する現金給与額:約27万円/月
- 年間賞与その他特別給与額:約6万〜10万円
- 推定年収:約324万〜337万円
年間賞与が少ないのは、理容業界ではボーナスがないか、あっても少額というサロンが多いためです。これは美容業界も同じ傾向で、月々の給与がそのまま年収に直結する構造になっています。
ここで「手取り」についても整理しておきます。手取りとは、額面の月収から健康保険料・厚生年金・雇用保険・所得税・住民税を差し引いた「実際に口座に入る金額」のこと。ざっくり言うと、額面の75〜80%が手取りの目安です。
つまり額面27万円なら、手取りは約21万〜22万円。一人暮らしなら生活できるけど、余裕があるとは言いにくい水準ですよね。
年代別──20代・30代・40代でどう変わる?
理容師の年収は、年齢とともにどう変わるのでしょうか。
一般的な会社員であれば、年齢が上がるにつれて役職がつき、年収も右肩上がりに伸びていきます。でも理容師の場合、少し事情が違います。
| 年代 | 推定年収レンジ | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 20代前半 | 250万〜300万円 | アシスタント〜ジュニアスタイリスト。技術を覚える時期 |
| 20代後半 | 300万〜370万円 | スタイリストデビュー後。指名客をどれだけ掴めるかが勝負 |
| 30代 | 350万〜450万円 | 中堅。専門スキルや役職の有無で差が開き始める |
| 40代以上 | 380万〜550万円以上 | 店長・マネージャー・独立組。ここで大きく二極化する |
注目してほしいのは、30代以降の「差の開き方」です。
何となくキャリアを積んできた人と、意識的に専門性を磨いてきた人とでは、年収で200万円以上の差がつくことも珍しくありません。理容師の場合、年齢で自動的に給料が上がる仕組みはほとんどないので、「何歳か」よりも「何ができるか」「どこで働いているか」のほうがずっと大事です。
キャリア別──アシスタント/スタイリスト/店長・オーナー
年代別よりもさらにリアルなのが、キャリアステージ別の数字です。
| キャリアステージ | 月収目安(額面) | 年収目安 | 手取り目安(月額) |
|---|---|---|---|
| アシスタント | 18万〜22万円 | 220万〜270万円 | 15万〜18万円 |
| ジュニアスタイリスト | 23万〜27万円 | 280万〜330万円 | 19万〜22万円 |
| スタイリスト(一般) | 27万〜33万円 | 330万〜400万円 | 22万〜27万円 |
| トップスタイリスト/店長 | 35万〜50万円 | 420万〜600万円 | 28万〜40万円 |
| オーナー(1店舗) | 40万〜80万円以上 | 500万〜1,000万円以上 | 店舗利益次第 |
アシスタント時代の手取り15万〜18万円は、正直かなりきついです。特に東京で一人暮らしをする場合、家賃を払ったらほとんど残らないという声もよく聞きます。
ただ、スタイリストとして独り立ちし、さらに専門性を磨いて指名客がつくようになると、月収30万円以上は十分に射程圏内。店長やトップスタイリストまでいけば、年収500万円を超えることも現実的な数字です。
ポイントは、「アシスタントからスタイリストになるまでの期間」と「スタイリストになってからどんな環境で経験を積むか」。この2つで、その後の年収カーブがほぼ決まります。
理容師店長の年収はどれくらい?
理容師店長の年収は、一般的に420万〜600万円程度が目安とされています。 スタイリストとして売上を作るだけでなく、スタッフ教育や店舗運営、売上管理などの役割も担うため、一般スタイリストより高い給与水準になるケースが多くなります。
特に都市部のバーバーやメンズ専門サロンでは、店長手当や歩合制度が加わることで年収500万円以上になることも珍しくありません。 一方で、店舗規模や業態によって差が大きく、地方の小規模サロンでは400万円前後にとどまる場合もあります。
理容師として年収を上げたい場合、技術力を高めるだけでなく、後輩育成や店舗マネジメントの経験を積み、店長ポジションを目指すことも有効なキャリア戦略の一つです。
2.バーバー・メンズ美容師との年収比較

「理容師」「バーバー」「メンズ美容師」。似ているようで、働き方も年収もけっこう違います。ここでは、それぞれの違いと年収の差を整理していきます。
一般理容師とバーバーの違い
まず、「理容師」と「バーバー」は免許としては同じです。どちらも理容師免許を持って髪を切る仕事。違うのは「お店のスタイル」と「ビジネスモデル」です。
従来型の理容室は、カット料金が2,000円〜3,500円くらいのところが多いです。地域密着で、おじいちゃんから子どもまで幅広い客層を相手にしています。回転率で勝負するスタイルですね。
一方、バーバーはカット5,000円〜10,000円以上の価格帯が中心。内装にこだわった空間、こだわりのシェービング、ヘッドスパなど、「体験」を売りにしているお店が多いです。お客さんの層も20代〜40代のビジネスマンが中心で、「かっこよくなりたい」「リラックスしたい」という目的で来店します。
この単価の違いが、そのまま年収の違いにつながります。
1日に同じ6人を施術したとしましょう。
- 一般理容室(単価3,000円) → 日商18,000円 → 月商(25日稼働)450,000円
- バーバー(単価7,000円) → 日商42,000円 → 月商(25日稼働)1,050,000円
月商で約60万円の差。年間にすると720万円の差です。もちろんこれは売上の話なので、そのまま給料になるわけではありませんが、売上が大きいお店のほうが従業員に還元できるお金も大きくなるのは当然ですよね。
バーバーのスタイリストの年収レンジは350万〜450万円が中心帯で、一般理容室と比べると50万〜150万円ほど高くなる傾向があります。
メンズ美容師の平均年収は?
メンズ美容師の平均年収は、おおよそ350万〜480万円程度が目安とされています。 一般的な美容師と比較するとやや高い傾向があり、その理由として男性客のリピート率の高さや、メンズパーマ・フェード・ビジネスヘアなど専門技術による高単価化が挙げられます。
特に都市部のメンズ専門サロンでは、指名売上が安定しやすく、トップスタイリストになると年収500万円以上を実現するケースも珍しくありません。
| 職種 | 年収目安 |
|---|---|
| 一般美容師 | 300万〜400万円 |
| メンズ美容師 | 350万〜480万円 |
| 一般理容師 | 330万〜450万円 |
| バーバー | 350万〜500万円 |
メンズ専門サロンの強み──なぜ単価が上がるのか
「メンズ美容師」という言葉も最近よく耳にしますよね。美容師免許を持ちながら、男性客専門でやっている人たちです。
メンズ美容師の年収は350万〜480万円くらいで、一般的な美容師の平均よりはやや高め。メンズ専門に特化することで指名客がつきやすく、リピート率も安定しやすいのが理由です。
ただし、ここで理容師が持つ大きなアドバンテージがあります。それはシェービング(顔剃り)ができること。
顔剃りは理容師免許がないとできない施術です。美容師免許だけでは法律上NGなんですね。バーバーの看板メニューであるシェービングやフェイシャルケアは、理容師にしか提供できません。
これは単価アップに直結します。カット+シェービング+ヘッドスパのセットメニューで客単価10,000円以上になることも珍しくない。しかも男性客は「気に入ったお店をずっと使い続ける」傾向が女性より強いので、一度指名が入ると長く通ってくれます。
つまり、メンズ専門という市場は美容師にとっても理容師にとっても魅力的ですが、メニューの幅という点では理容師のほうが有利。とくに「高単価メンズサロン」を目指すなら、理容師免許は大きな武器になります。
3.理容師キャリア別 年収比較表

ここまでの内容を、ひと目でわかる比較表にまとめました。
| 比較項目 | 地方理容室 | 一般都市型理容室 | バーバー | メンズ美容師 | 東京専門特化型(SARUTAHIKO型) |
|---|---|---|---|---|---|
| 平均年収 | 250万〜320万円 | 320万〜380万円 | 350万〜450万円 | 350万〜480万円 | 400万〜600万円以上 |
| 月収目安(額面) | 20万〜26万円 | 26万〜32万円 | 29万〜38万円 | 29万〜40万円 | 33万〜50万円以上 |
| 手取り目安(月額) | 16万〜21万円 | 21万〜26万円 | 23万〜30万円 | 23万〜32万円 | 27万〜40万円以上 |
| 施術単価 | 1,500〜3,000円 | 3,000〜4,500円 | 5,000〜10,000円 | 5,000〜10,000円 | 8,000〜15,000円以上 |
| 成長性 | 低め | 普通 | 高い | 高い | 非常に高い |
| 安定性 | 低め〜普通 | 普通 | 普通 | 普通 | 高い |
※金額はすべて目安です。個人の実績・店舗規模・雇用形態・歩合率によって変動します。
右に行くほど数字が大きくなっているのがわかると思います。でもこれは「東京だから高い」という単純な話ではありません。高単価の専門技術があって、リピートしてくれるお客さんがいて、価格競争に巻き込まれにくい仕組みがある。その結果として年収が高くなっているんです。
この「構造の違い」が理解できると、年収を上げるために何をすべきかが見えてきます。
理容師の働き方によっても年収は大きく変わります。
正社員・業務委託・フリーランスの違いについては
こちらの記事も参考にしてください。

4.理容師の給料は安い?稼げないと言われる理由

インターネットで「理容師 年収」や「理容師 給料」と検索すると、「理容師は稼げない」「給料が安い」といった言葉を目にすることがあります。
実際のところ、理容師の全国平均年収は約330万円前後とされており、全産業平均と比較すると低い水準です。そのため、「理容師=給料が安い職業」というイメージを持たれやすいのも事実です。
しかし、理容師全体が稼げないわけではありません。
理容師が稼げないと言われる背景には、業界特有の構造があります。
アシスタント期間が長い
理容師は国家資格を取得した後も、すぐに高収入になるわけではありません。
多くの場合、アシスタントとして技術を学ぶ期間があり、その間の月収は18万〜22万円程度が一般的です。
この時期の給与水準が業界全体の平均年収を押し下げている要因の一つです。
地域による単価差が大きい
理容業界は地域によって施術単価に大きな差があります。
地方の一般理容室ではカット料金が2,000〜3,000円程度のお店も少なくありません。一方で、東京や大阪など都市部の専門サロンでは、カット料金が6,000〜10,000円以上になることもあります。
同じ理容師免許を持っていても、働く場所によって売上も給与も大きく変わるのです。
年齢ではなく「技術」と「指名」で収入が決まる
一般企業では年齢や勤続年数に応じて昇給するケースが多いですが、理容業界ではそうとは限りません。
理容師は指名数や売上が収入に直結する職業です。
そのため、30代・40代になったからといって自動的に給料が上がるわけではなく、専門技術や顧客からの支持を積み上げていく必要があります。
逆に言えば、年齢に関係なく高収入を目指せる職業でもあります。
「安売り競争」に巻き込まれるケースもある
近年は低価格サロンや格安チェーンも増えています。
こうした業態では、施術人数を多くこなすことで売上を作るため、理容師一人あたりの生産性や給与が上がりにくい傾向があります。
一方で、バーバーやメンズ専門サロン、薄毛ケア専門サロンのように専門性を打ち出している店舗では、高単価な施術を提供できるため、同じ人数を担当しても売上が大きく変わります。
実際には「環境」で年収は大きく変わる
理容師の平均年収だけを見ると、決して高収入の職業とは言えません。
しかし実際には、
- 地方理容室で年収300万円前後の人
- 都市部のバーバーで年収450万円以上の人
- 店長として年収600万円以上の人
- 独立して年収1,000万円以上を実現する人
まで大きな幅があります。
つまり、「理容師は稼げない」のではなく、「どんな環境で、どんな専門性を身につけるかによって収入差が非常に大きい職業」と言った方が正確でしょう。
5.東京の理容師が高収入を実現しやすい理由

「東京の理容師は稼げる」という話は、業界内でもよく言われます。でも、なぜ東京だと年収が上がりやすいのか。その理由を、3つの視点から説明します。
施術単価の違い──地方と東京で1.5〜2倍の差
理容師の年収を一番大きく左右するもの。それは「施術単価」です。
地方の一般理容室だと、カット料金は1,500円〜3,000円が相場です。東京の一般理容室でも3,000円〜4,500円くらい。ここまでは「少し高いかな」程度の差です。
でも、東京の専門特化型サロンになると話が変わります。カットだけで6,000円〜10,000円。カット+シェービング+ヘッドスパのセットなら10,000円〜15,000円以上という価格設定も珍しくありません。
これを1日の売上で比較してみましょう。
| タイプ | 客単価 | 1日の施術人数 | 日商 | 月商(25日稼働) |
|---|---|---|---|---|
| 地方理容室 | 2,500円 | 8人 | 20,000円 | 500,000円 |
| 東京一般理容室 | 4,000円 | 7人 | 28,000円 | 700,000円 |
| 東京専門特化型 | 10,000円 | 5人 | 50,000円 | 1,250,000円 |
東京の専門特化型は、施術人数はむしろ少ないのに月商は一番大きい。1人あたりにじっくり時間をかけて、丁寧な施術ができる。しかも売上は高い。
この「少ない人数で高い売上を作れる」構造が、理容師の体力的な負担を減らしながら年収を上げることを可能にしています。
顧客層の違い──可処分所得とリピート率
東京、特に新宿・渋谷・銀座といったビジネスエリアには、「身だしなみにお金をかけるのは当然」と考えるビジネスパーソンがたくさんいます。
こうしたお客さんは、カット代が5,000円でも10,000円でも「自分に合った場所なら払う」という感覚を持っています。彼らにとって大事なのは「安さ」ではなく、「自分のことをわかってくれる理容師がいるかどうか」「リラックスできる空間かどうか」です。
しかも男性客の特徴として、一度気に入ったサロンを長く使い続ける傾向があります。女性に比べてサロンジプシー(お店を転々とすること)が少なく、「ここがいい」と決めたら毎月通ってくれる。
つまり東京のビジネスエリアでメンズ専門サロンを構えると、「単価が高く」「リピートしてくれる」お客さんが自然と集まりやすいんです。これは理容師の売上安定に直結します。
専門性の価値──薄毛ケア・ヘッドスパなどの指名単価
東京はサロンの数も多い分、競合も激しいです。「普通のカットが上手い理容師」だけでは、なかなか埋もれてしまいます。
そこで武器になるのが「専門性」です。
たとえば薄毛ケアに特化している理容師。男性の薄毛の悩みは非常にデリケートで、「誰にでも相談できるわけじゃない」という心理があります。だからこそ、薄毛の悩みに真剣に向き合ってくれる理容師には、強い信頼と指名が集まります。
そしてこうした「悩み解決型」の施術は、価格ではなく信頼で選ばれます。「安いから行く」ではなく、「この人にお願いしたいから行く」。だから価格競争に巻き込まれにくいんです。
薄毛ケア以外にも、ヘッドスパ、白髪ぼかし、パーマデザインなど、「これなら負けない」という専門技術を持つことは、東京で高収入理容師になるための最も確実なルートの一つです。
6.高収入理容師になるために必要な条件

ここからは、実際に年収を上げていくために何が必要なのかを具体的にお話しします。高収入の理容師に共通しているのは、次の4つの要素です。

技術力──カット精度だけでは足りない時代
まず大前提として、カットの技術が高いことは必須です。ここは言うまでもないと思います。
ただ、今の時代、「カットがうまい」だけでは年収を大きく伸ばすのは難しくなっています。なぜなら、カット技術が一定水準以上の理容師は、実はそれなりにいるからです。
差がつくのは、カットの精度に加えて「カウンセリング力」「提案力」「頭皮や毛髪に関する知識」を持っているかどうか。
お客さんは「髪を切りたい」だけじゃなく、「かっこよくなりたい」「薄毛が気になる」「白髪をどうにかしたい」という悩みを持って来店します。その悩みを聞き出して、最適な提案ができる理容師は、お客さんから見て「この人じゃないとダメだ」と思ってもらえる存在になります。
技術力とは、手を動かす力だけではありません。「お客さんの期待を超える提案ができるかどうか」。ここまで含めて技術力です。
専門特化──「何でもできる」より「これなら負けない」
年収の高い理容師には、ほぼ例外なく「看板技術」があります。
薄毛に悩むお客さんなら「あの人に相談しよう」。ヘッドスパなら「あのサロンが一番」。フェードカットなら「あの理容師が東京で一番うまい」。こんなふうに、特定のジャンルで第一想起される存在になることが、高収入への近道です。
「何でもできます」は裏を返すと「特別にできることがない」と同じ。それだと価格で比較されてしまいます。安いお店に流れていくお客さんを追いかけ続ける消耗戦になる。
一方で、「この分野なら誰にも負けない」という武器があると、お客さんのほうから来てくれるようになります。価格競争から抜け出せるので、単価を上げても指名は減らない。むしろ増える。
専門特化は、技術力と同じくらい年収に直結する要素です。
再来率──売上の8割はリピーターで決まる
理容師の売上を安定させるうえで、最も重要な指標の一つが「再来率」です。
新しいお客さんを1人呼ぶのには、広告費も時間もかかります。一般的に、新規のお客さんを獲得するコストは、リピーターを維持するコストの5〜7倍と言われています。
だから、一度来てくれたお客さんに「また来たい」と思ってもらうことが、売上を安定させる最も効率的な方法です。
再来率が80%を超えるようになると、毎月の売上がほぼ読めるようになります。「今月は売上どうなるかな」という不安が減り、精神的にも余裕が生まれる。余裕があると施術の質も上がる。好循環が回り始めます。
再来率を高めるためには、技術だけでなく「この人に会いたい」と思ってもらえる人間的な魅力やコミュニケーションも大事。そして、完全個室やマンツーマン施術のように「他のお客さんの目を気にせずリラックスできる環境」も、再来率を高める大きな要素になります。
客単価設計──メニュー構成とカウンセリング力
高収入理容師に共通するもう一つの特徴は、「客単価の設計」がうまいことです。
カット料金を上げるのは簡単ではありません。でも、カットに「プラス1メニュー」を提案できれば、客単価は自然と上がります。
- カット + シェービング → +2,000〜3,000円
- カット + ヘッドスパ → +3,000〜5,000円
- カット + 眉カット + シェービング → +3,000〜4,000円
こうして1回の来店あたりの単価が1.3〜1.8倍になると、施術人数を増やさなくても売上は大きく変わります。
大事なのは「押し売り」にならないこと。カウンセリングの中でお客さんの悩みやニーズを聞き取り、「それならヘッドスパも合わせたほうが効果的ですよ」と自然に提案できるかどうか。
「価格を上げる」のではなく「価値を増やす」。この考え方ができる理容師は、お客さんからも感謝されながら単価を上げていくことができます。
7.理容師で年収1000万円は可能か?──現実的なロードマップ

「理容師で年収1000万円って、本当に可能なの?」
結論から言うと、不可能ではありません。ただし、全員が到達できる数字でもありません。
年収1000万円に届くルートは、大きく分けて2つあります。
ルート1:高単価サロンのトッププレイヤーになる
歩合制のサロンで月間売上250万円以上を安定して出し、歩合率40%以上をもらえるポジションに就く。計算するとこうなります。
- 月間売上250万円 × 歩合率40% = 月収100万円
- 年収1,200万円
ただし、月間売上250万円を出すには、客単価10,000円 × 1日10人 × 月25日稼働が必要。これはかなりハードです。マンツーマン施術で1人60〜90分かかるとすると、1日10人はほぼ限界値。体力的にも精神的にも、長期間続けるのは容易ではありません。
現実的には、客単価12,000〜15,000円で1日7〜8人、月商200〜300万円のレンジが「高単価サロンのトップ層」のリアルな数字です。
ルート2:独立してオーナーになる
自分のお店を持ち、施術売上に加えて経営利益を得るルートです。
- 客単価10,000円 × 1日6人 × 月25日 = 月商1,500,000円
- 経費(家賃・材料費・光熱費など)を差し引いて、手残り60万〜80万円
- 年収720万〜960万円
1店舗だけだと1000万円にはギリギリ届かないことが多い。2店舗展開してスタッフの売上からも利益が出るようになると、ようやく1000万円を超えてくるイメージです。
どちらのルートにしても、一朝一夕ではたどり着けません。まずは年収500万〜600万円を安定的に得られる環境に身を置いて、技術力と顧客基盤をしっかり築くこと。これが1000万円への最も現実的な第一歩です。
「誰でも1000万円いけます」とは言いません。でも、正しい環境で正しい努力を続ければ、手の届かない数字ではない。そのことは事実としてお伝えしておきたいと思います。
8.SARUTAHIKOで目指せるキャリア

ここまで、理容師の年収事情と高収入を実現するための条件をお伝えしてきました。
「じゃあ具体的にどこで働けばいいの?」という疑問に対して、一つの選択肢としてSARUTAHIKOの働き方をご紹介させてください。
高単価メンズ専門という選択
SARUTAHIKOは東京・新宿エリアにあるメンズ専門サロンです。さらに「薄毛専門」という明確な専門軸を持っています。
施術はすべて完全個室でのマンツーマン対応。お客さん一人ひとりとじっくり向き合える環境です。
「メンズ専門」「薄毛専門」「完全個室」「マンツーマン」。これらが組み合わさることで、SARUTAHIKOには次のような特徴が生まれています。
- 客単価が高い。カット+関連施術で高単価メニューが中心
- 価格競争に巻き込まれにくい。「安いから選ぶ」お客さんではなく「信頼して選ぶ」お客さんが来る
- リピート率が高い。薄毛の悩みは継続的なケアが必要なので、一度信頼されると長く通ってもらえる
- 一人ひとりに集中できる。流れ作業ではなく、丁寧な施術とカウンセリングが評価される環境
高単価のお客さんが安定して来てくれる。だから、理容師としてしっかり売上を作れる。売上があるから、給与として還元できる。この循環が、SARUTAHIKOで働く理容師の年収を支えています。
東京・新宿で安定して収入を伸ばす働き方
「年収を上げたい」と思ったとき、多くの理容師がまず考えるのは「もっと頑張ろう」「もっと集客しよう」ということかもしれません。
もちろん努力は大事です。でも、同じ努力でも「どんな環境でやるか」で結果は大きく変わります。
客単価2,500円のお店で1日10人切っても日商25,000円。客単価10,000円のお店で1日5人に施術すれば日商50,000円。後者のほうが施術人数は少ないのに、売上は倍です。
SARUTAHIKOが提供しているのは、「売れるまで耐える」環境ではなく、「売れる構造の中で成長できる」環境です。
高単価メニューの技術を学びながら、実際に高単価のお客さんに施術して経験を積む。薄毛ケアという専門性を深めながら、指名客を増やしていく。新宿というエリアの集客力を活かしながら、自分の売上を着実に伸ばしていく。
こうしたステップを踏むことで、東京で年収400万〜600万円以上を現実的に目指せるキャリアパスが見えてきます。
将来的に独立を考えている人にとっても、高単価サロンのビジネスモデルやオペレーションを内側から学べることは、大きな財産になるはずです。
9.こんな理容師におすすめ

SARUTAHIKOは、以下のような想いを持っている理容師に向いている環境です。
- 地方や郊外の理容室で働いていて、年収に限界を感じている
- メンズ専門・バーバーの世界に興味がある
- 薄毛ケアやヘッドスパなど、専門技術を身につけたい
- 東京で環境を変えて、高収入を目指したい
- 価格競争に疲れた。技術と信頼で勝負できる環境で働きたい
- 流れ作業ではなく、お客さん一人ひとりに丁寧に向き合いたい
- 将来の独立を見据えて、高単価サロンのノウハウを吸収したい
- 「理容師は稼げない」という常識を、自分の手で変えたい
一つでも当てはまるものがあれば、一度SARUTAHIKOの採用情報を見てみてください。

10.よくある質問(FAQ)

理容師の年収についてよく寄せられる質問に、一つずつお答えします。
-
理容師の平均年収はいくらですか?
-
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、理容師(理容・美容師)の平均年収はおよそ324万〜337万円です。これは全国のすべての雇用形態・地域を含んだ平均なので、東京の高単価サロンで働く理容師はこの平均を大きく上回ることも珍しくありません。
-
理容師の平均月収は?
-
全国平均では約27万円(額面)です。キャリアステージ別に見ると、アシスタントは18万〜22万円、スタイリストは27万〜33万円、トップスタイリストや店長クラスになると35万〜50万円が目安になります。勤務する地域やサロンの業態によって大きく変わるので、あくまで参考値として捉えてください。
-
理容師の手取りはいくら?
-
額面の月収から健康保険料・厚生年金・雇用保険・所得税・住民税を差し引いた金額が手取りです。一般的に額面の75〜80%が手取りの目安になります。月収27万円(額面)の場合、手取りは約21万〜22万円です。扶養家族の有無や住んでいる自治体によっても変わります。
-
バーバーは理容師より稼げますか?
-
バーバー(メンズ専門理容室)は従来型の理容室よりも客単価が高い傾向があり、年収ベースで50万〜150万円ほど上回ることが多いです。ただし「バーバーなら誰でも稼げる」わけではなく、お店のブランド力や立地、理容師自身の技術力や専門性によって大きく左右されます。バーバーという業態が収入を保証するのではなく、高単価に見合う価値を提供できるかどうかがポイントです。
-
東京の理容師は本当に高収入ですか?
-
東京の理容師は、施術単価の高さと顧客の可処分所得の大きさから、全国平均より50万〜100万円以上高い年収を得やすい環境にあります。とくに専門特化型のサロンではその差が顕著です。ただし東京は家賃や生活費も高いため、「手取りから生活費を引いた自由に使えるお金」で考えると、地方との差は年収の数字ほどは大きくないケースもあります。大事なのは「東京で働く」こと自体ではなく、「東京の高単価な環境を活かしてキャリアを築けるかどうか」です。
-
理容師で年収1000万円は可能ですか?
-
不可能ではありませんが、簡単に到達できる金額ではありません。年収1000万円を実現しているのは、高単価サロンで月間売上250万円以上を安定して出しているトッププレイヤーか、独立して複数店舗を経営しているオーナーです。いきなり1000万円を目指すよりも、まずは年収500万〜600万円を安定して得られる環境に身を置き、技術力と顧客基盤を築いていくことが現実的な第一歩になります。
-
理容師店長の年収はいくらですか?
-
理容師店長の年収は420万〜600万円程度が一般的な目安です。
都市部のバーバーやメンズ専門サロンでは、店長手当や歩合制度により年収600万円以上になるケースもあります。
店舗規模や地域によって差がありますが、一般スタイリストより高い収入を得られる傾向があります。
11.まとめ──理容師の年収を上げるために、今できること

この記事の内容を整理します。
- 理容師の全国平均年収は約330万円。月収約27万円、手取り約21〜23万円
- 年代やキャリアステージで差があり、30代以降は「環境」と「専門性」で二極化する
- バーバーやメンズ専門サロンは客単価が高く、一般理容室より年収50〜150万円高い傾向
- 東京は施術単価・顧客層の面で高収入を実現しやすいエリア
- 高収入理容師に共通するのは「技術力」「専門特化」「再来率」「客単価設計」の4要素
- 年収1000万円は不可能ではないが、まずは500〜600万円の安定が現実的な目標
年収を変えたいと思ったとき、「もっと頑張る」ことも大切ですが、それと同じくらい「環境を変える」ことも大切です。
同じ技術を持っていても、年収300万円の環境と500万円の環境があるのが現実。もし今の環境に限界を感じているなら、「構造的に稼ぎやすい場所に身を置く」という選択肢を考えてみてもいいのではないでしょうか。
東京で、理容師としての年収を本気で変えたい方へ
SARUTAHIKOは、東京・新宿でメンズ専門・薄毛専門に特化した完全個室サロンです。
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サロン見学やカジュアルな面談も受け付けています。「まだ転職を決めたわけじゃないけど、話だけ聞いてみたい」という段階でも大丈夫です。気軽にお問い合わせください。


記事監修 理容師 佐々木善一
SARUTAHIKO(サルタヒコ)代表
銀座高級理容室に4年勤めた後、2014年バルビエレ銀座を開業。2018年より、業界初となるフリーランス理容師を集めて運営するシェアサロンを開始。理美容業界における処遇改善や技術力・サービス力の向上に寄与する。
オーナーを務めながら、自身もトップスタイリストとして現場で活躍し続け、薄毛男性からビジネススタイル・バーバースタイルまで幅広く支持を集める。2025年、薄毛男性に対する接遇・技術力が評判を呼び、SARUTAHIKOの第一号スタイリストとして指名を受ける。同年からは、薄毛男性を対応する理美容師に向けた技術指導なども開始予定、薄毛専用理美容師の業界的な底上げに尽力する。


