【理容師 フリーランス完全ガイド】自由な働き方で年収アップを目指す方法【理容師監修】

フリーランス 理容師 アイキャッチ
代表理容師・佐々木

こちらの記事は、SARUTAHIKO代表の理容師・佐々木が監修しております。
「もっと自由な働き方をしたい」「フリーランスとして収入やキャリアを伸ばしたい」と考えている現役理容師の方に向けたガイドです。

理容師として培ってきた技術と経験を最大限に評価してもらい、安定した収入と働きやすさを実現するためには、フリーランスという働き方を選ぶ際に“押さえるべきポイント”があります。

本記事では、フリーランス理容師として年収アップを目指すための具体的なステップや成功のコツを、わかりやすく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。

目次

1. 理容師がフリーランスとして働くということ

フリーランス 理容師1

フリーランス理容師の定義と現状

基本的にフリーランス理美容師は1つのシェアサロンと契約して所属するのが一般的です。

最近では、働き方改革の流れもあり、理容業界でもフリーランスとして働く人が増えています。厚生労働省の調査によると、理美容業界の約15%の方が何らかの形で独立した働き方を選んでいるとされています。

理容業界におけるフリーランスの位置づけ

従来の理容業界では、「修行して独立開業」か「雇われ店長になる」という2つの道が一般的でした。しかし今は、開業資金を抑えながらも独立した働き方ができる「フリーランス」という選択肢が注目されています。

特に20代後半から30代の理容師さんの間で、「まずはフリーランスで実力をつけてから将来の完全独立を目指す」というキャリアパスが人気です。

なぜ今、フリーランス理容師が注目されているのか

フリーランス理容師が増えている理由はいくつかあります:

  1. 初期投資の少なさ – 自分のお店を持つより、はるかに少ない資金で始められます
  2. ワークライフバランスの重視 – 自分のペースで働けるため、プライベートとの両立がしやすい
  3. 技術や個性の発揮 – 自分のこだわりやスタイルを思う存分発揮できる
  4. 収入アップの可能性 – 頑張った分だけ自分に還元される仕組み

フリーランス理容師の実際の働き方(事例紹介)

実際のフリーランス理容師さんの働き方を見てみましょう:

Aさんの場合(30代男性): 週4日、シェアサロンで働き、残りの日は出張カットサービスを展開。SNSを使った集客がうまくいき、月収40万円を安定して得ています。

Bさんの場合(20代女性): 平日は業務委託スタイリストとして働き、週末は自宅近くのレンタルチェアで自分の顧客を担当。両方のいいとこ取りで安定と自由を両立しています。

2. 理容師の働き方比較:正社員 vs 業務委託 vs フリーランス

フリーランス 理容師2

それぞれの雇用形態の特徴

正社員:

  • 雇用契約を結ぶ
  • 勤務時間や休日が決まっている
  • 店のルールに従う必要がある
  • 安定した給与と福利厚生がある

業務委託:

  • 特定のサロンと業務委託契約を結ぶ
  • 比較的自由な勤務形態
  • 売上の一定割合が報酬になることが多い
  • 店舗の集客力を活かせる

フリーランス:

  • 完全に独立した立場
  • 勤務時間や場所は自分で決める
  • すべての売上が自分のもの(場所代は除く)
  • 集客や経営の全責任は自分にある

収入面での違い(給与体系、税金、保険など)

正社員:

  • 基本給+歩合給が一般的
  • 社会保険は会社負担あり
  • 源泉徴収で税金処理
  • 賞与や退職金がある場合も

業務委託:

  • 売上の40〜50%が報酬の場合が多い
  • 社会保険は自己負担
  • 確定申告が必要
  • 固定収入保証がない場合が多い

フリーランス:

  • 売上60〜80%が報酬。月額利用料を支払う必要あり
  • 国民健康保険・国民年金に自分で加入
  • 確定申告と青色申告の知識が必要
  • 収入変動のリスクが大きい

自由度と責任の違い

正社員:

  • 自由度:★★☆☆☆
  • 責任:★★★☆☆
  • メリット安定感がある、教育を受けられる
  • デメリット:自分のやり方を貫きにくい

業務委託:

  • 自由度:★★★★☆
  • 責任:★★★★☆
  • メリット:店のブランド力を借りられる、ある程度自由
  • デメリット:店のルールとの兼ね合い

フリーランス:

  • 自由度:★★★★★
  • 責任:★★★★★
  • メリット完全に自分のスタイルで仕事ができる
  • デメリット:すべて自己責任、不安定さがある

キャリアパスの違い

正社員:

  • 店長→エリアマネージャー→本部スタッフ→独立
  • スキルアップの機会が多い
  • キャリアパスが明確な場合が多い

業務委託:

  • 技術力向上→集客力向上→フリーランス独立や複数店舗掛け持ち
  • 技術とビジネススキルの両方を磨ける

フリーランス:

  • 集客力アップ→価格設定の見直し→ブランディング→サロン開業
  • 最初から経営者としての視点が身につく

3. フリーランス理容師のメリット

フリーランス 理容師3

収入アップの可能性(売上の還元率が高い)

フリーランス理容師の最大のメリットは、自分の頑張りがそのまま収入に反映されることです。サロンに勤めていると、いくら売上を上げても給料は基本給+歩合の範囲に収まりますが、フリーランスなら売上の60〜80%、そこから月額利用料を除いた金額があなたの収入になります。

例えば、カット1回6,000円で1日8人、月20日働いた場合:

  • 正社員:月給25万円+歩合5万円=30万円
  • 業務委託(還元率50%):6,000円×8人×20日×0.5=48.0万円
  • フリーランス(ここから月額利用料を支払い):6,000円×8人×20日×0.6=57.6万円

もちろん、集客や経費の問題もありますが、理論上はこれだけの差が出る可能性があります。

自分のペースで働ける自由度

「朝は苦手だから昼から営業したい」「子育て中だから短時間勤務がいい」「週3日集中して働きたい」

フリーランスなら、こんな希望をすべて叶えることができます。自分の生活リズムやライフステージに合わせた働き方ができるのは、大きな魅力です。

あるフリーランス理容師は「趣味のサーフィンができる日は早朝に波情報をチェックして、波がいい日は予約を入れずにサーフィンを楽しんでいます。その分、週末は遅くまで働きます」と語っています。

技術やサービスの幅を自由に決められる

お店に勤めていると、「このメニューはうちではやっていない」といった制限があります。でも、フリーランスならあなたがやりたいと思うサービスを自由に提供できます。

  • 髭剃りにこだわった昔ながらのサービス
  • ヘッドスパ専門の癒しメニュー
  • 外国人向けのバーバースタイル
  • 子どもや高齢者に特化したサービス

など、自分の得意分野や情熱を存分に発揮できるのがフリーランスの醍醐味です。

場所や時間にとらわれない働き方が可能

シェアサロンやレンタルチェアだけでなく、出張サービスや複数の場所を掛け持ちするなど、場所にとらわれない働き方も可能です。

ある理容師は「平日は都心のシェアサロン、週末は地元の商店街のレンタルチェア、月に数回は高齢者施設への出張カット」といった形で、様々な場所で活躍しています。

自分のブランドを確立できる

フリーランスの最大の魅力は、「○○さんの髪型にしてもらいたい」と指名される存在になれること。あなた自身がブランドになり、ファンをつくることができます。

SNSでの発信やオリジナルの施術方法など、他の理容師と差別化することで、あなただけのブランドを作り上げることができます。

4. フリーランス理容師のデメリットと対策法

フリーランス 理容師4

収入の不安定さとその対策

フリーランスの最大の不安は「今月はお客さんが少なかったらどうしよう」という収入の不安定さです。

対策法:

  • 予約管理アプリを活用して固定客を確保する
  • 半年分の生活費を貯金しておく
  • 複数の収入源を持つ(例:平日は業務委託、週末はフリー)
  • オンラインでの物販などの副収入を検討する
  • 繁忙期(年末など)に備えて余力を残しておく

集客・営業の負担と効果的な方法

お店に勤めていれば集客は会社がやってくれますが、フリーランスは自分で集客する必要があります。

効果的な集客方法:

  • InstagramやTikTokなどのSNS発信(ビフォーアフター写真は強力)
  • 既存客からの紹介プログラム(紹介してくれた人に割引など)
  • ポータルサイトやクーポンサイトへの掲載
  • 地域のイベントやコミュニティへの参加
  • 特定の得意分野をアピール(メンズパーマ専門、ヘッドスパマスターなど)

保険や福利厚生の自己負担

会社員なら当たり前の社会保険や有給休暇がフリーランスにはありません。

対策法:

  • 国民健康保険・国民年金への加入を忘れない
  • 所得補償保険や傷害保険に加入する
  • iDeCoやつみたてNISAなどで老後資金を計画的に貯める
  • 休暇を計画的に取る習慣をつける(休みも自分で決める)

孤独な働き方になりがちな点と解消法

一人で仕事をしていると、技術の停滞や孤独感を感じることがあります。

解消法:

  • 理容師仲間とのコミュニティに参加する
  • 定期的にセミナーや講習会に参加する
  • シェアサロンで他の理容師と交流する
  • オンラインの理容師コミュニティに参加する
  • 定期的に他のサロンを見学する機会を作る

確定申告などの事務作業

経理や確定申告など、サロンに勤めていた時にはやらなかった事務作業が発生します。

対策法:

  • クラウド会計ソフトを活用する(freeeやマネーフォワードなど)
  • 最初は税理士に相談する
  • 青色申告のメリットを活用する(最大65万円の控除)
  • 領収書管理アプリを使って日々の記録を簡単に
  • 売上や経費の管理は毎日少しずつ行う習慣をつける

5. フリーランス理容師に必要なスキルと心構え

フリーランス 理容師5

技術面で求められるレベル

フリーランスとして成功するには、ある程度の技術力が必要です。目安としては、「お客さんに『あなたに切ってもらいたい』と言われるレベル」が最低ラインでしょう。

具体的には:

  • 基本的なカット技術が安定している
  • 自分の得意技を1つ以上持っている(パーマ、カラー、シェービングなど)
  • 約束の時間内に施術を終えられる
  • 仕上がりに一貫性がある(調子のムラが少ない)

経験年数で言うと、多くの成功している理容師さんは「7〜12年の経験を積んでからフリーランスになったと話しています。ただし、特定の分野に特化するなら、もっと早くスタートする道もあります。

ビジネススキル(会計、マーケティング、顧客管理)

理容の技術だけではなく、「自分で商売をする」ためのビジネススキルも必要です。

必要なビジネススキル:

  • 予約・顧客管理の方法(アプリや手帳の使い方)
  • 簡単な会計知識(売上・経費・利益の計算)
  • SNSやウェブを使った集客術
  • 価格設定の考え方
  • 時間管理と効率化の工夫

「最初からすべてを完璧にする必要はない」と多くのフリーランス理容師が言います。大切なのは、分からないことを学ぶ姿勢と、少しずつ改善していく習慣です。

コミュニケーション能力の重要性

フリーランス理容師にとって、技術と同じくらい大切なのがコミュニケーション能力です。

コミュニケーションで大切なこと:

  • お客さんの希望を正確に理解する「傾聴力
  • 専門用語を分かりやすく説明する「伝える力
  • トラブル時に冷静に対応する「問題解決力
  • お客さんとの適度な距離感と親しみやすさ
  • SNSでの発信力

あるベテランのフリーランス理容師は「技術は8割あれば十分。残りの2割のコミュニケーションで10割以上の満足度を生み出せる」と語っています。

自己管理能力とモチベーション維持

誰も監督していない環境では、自己管理能力が試されます。

自己管理のコツ:

  • 朝の準備ルーティンを決めておく
  • 1日の予定を前日に確認する習慣をつける
  • 達成感を得られる小さな目標を設定する
  • 自分へのご褒美システムを作る
  • じ志を持つ仲間との交流で刺激を得る

「フリーランスで最初に直面する壁は、誰も背中を押してくれないこと。自分で自分を鼓舞する習慣をつけることが大切」というのは、5年目のフリーランス理容師の言葉です。

トラブル対応力

お客さんとのトラブルや予期せぬ事態に一人で対応する力も必要です。

身につけておきたい対応力:

  • クレーム対応の基本(謝罪・原因究明・再発防止)
  • 急なキャンセルへの対処法
  • 機材トラブル時のバックアッププラン
  • 体調不良時の代替案
  • 万が一の賠償問題に備えた保険加入

6. フリーランス理容師に向いている人・向いていない人

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向いている人の特徴と成功事例

フリーランス理容師として成功している人には、いくつかの共通点があります。

向いている人の特徴:

  • 自分で決断するのが好き
  • 新しいことにチャレンジする意欲ある
  • コツコツと積み上げる忍耐力がある
  • お客さんとの会話を楽しめる
  • 計画性があり、先を見通せる

成功事例: Cさん(35歳男性)は、チェーン店で10年働いた後にフリーランスに転身。最初は週3日だけシェアサロンを借り、徐々に日数を増やしていきました。SNSでの情報発信を続けた結果、2年目で月収50万円を達成。「自分のペースで働けることが一番の魅力」と語ります。

向いていない人の特徴と失敗しやすいポイント

一方で、フリーランスが向いていない人もいます。無理に始めると苦労するかもしれません。

向いていない人の特徴:

  • 指示がないと動けない
  • 先延ばしにする癖がある
  • 営業や自己PRが苦手で改善意欲もない
  • 金銭管理が苦手
  • 変化を極端に嫌う

失敗しやすいポイント:

  • 十分な貯金なしでスタートする
  • 固定客がゼロの状態で独立する
  • SNSなどの集客手段を軽視する
  • 売上だけを見て、経費や税金の計算を怠る
  • 技術向上への投資を惜しむ

自己診断チェックリスト

自分はフリーランス理容師に向いているか、簡単にチェックしてみましょう。

フリーランス適性チェック(各項目に「はい」「いいえ」で答えてください):

  1. 自分の判断で物事を決めるのは好きだ
  2. お金の管理(家計簿など)をきちんとしている
  3. 新しい技術や知識を学ぶのが楽しい
  4. 一人で黙々と作業するのも苦にならない
  5. SNSやブログなどの発信に抵抗がない
  6. 「これは自分の得意技だ」と言えるものがある
  7. 予定や約束事はきちんと守る方だ
  8. 将来のビジョンや目標を具体的に描いている
  9. お客さんとの会話を楽しめる
  10. 失敗しても原因を分析し次に活かせる

7つ以上「はい」ならフリーランスの素質あり!
5〜6個なら準備次第で挑戦可能、4つ以下なら今すぐの独立は慎重に考えた方がよいでしょう。

フリーランスを始める前の心理的準備

精神面での準備も大切です。フリーランスになる前に考えておきたいポイントは:

  • 収入が不安定になることへの心構え
  • 孤独と向き合う覚悟
  • すべて自分で決断する責任感
  • 失敗しても立ち直る回復力
  • 長期的な視点で成長を見守る忍耐力

「最初の半年は特に大変。でも、自分のお客さんが少しずつ増えていく実感が何よりの喜び」というのは、フリーランス2年目の理容師の言葉です。

7. 理容業界の働き方トレンドと将来性

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シェアサロンの増加とその影響

最近、理容業界ではシェアサロンが急増しています。これは理容師のフリーランス化を後押しする大きな要因です。

シェアサロンのメリット:

  • 初期投資を抑えられる(数十万円で開業可能)
  • 設備や内装が整っている
  • 他の理容師との交流で刺激が得られる
  • 1日単位や時間単位で借りられる柔軟性

東京や大阪だけでなく、地方都市でもシェアサロンは増加中。「3年前は選択肢がなかったけど、今は3つのシェアサロンから選べるようになった」と地方在住の理容師は言います。

コロナ禍以降の働き方の変化

コロナ禍は理容業界の働き方にも大きな変化をもたらしました。

コロナ後の変化:

  • 予約制の一般化
  • 時間や場所にとらわれない働き方への注目
  • オンライン予約システムの普及
  • 密を避けた少人数サロンの人気上昇
  • 出張サービスへのニーズ拡大

これらの変化は、個人で柔軟に動けるフリーランス理容師に有利に働いています。

デジタル化の波と理容師の働き方

理容業界にもデジタル化の波が押し寄せています。

デジタル化の例:

  • SNSを使ったポートフォリオ公開
  • 予約・顧客管理アプリの普及
  • キャッシュレス決済の一般化
  • オンライン講習会での技術習得
  • AI活用のスタイルシミュレーション

「昔はハサミの腕だけが武器だったけど、今はSNSの発信力も大事な武器になっている」とベテラン理容師は語ります。

多様な働き方を受け入れる業界の変化

理容業界全体が、多様な働き方を認める方向に変わってきています。

業界の変化:

  • 週2〜3日だけ働く副業理容師の増加
  • 複数店舗を掛け持ちするスタイリストの登場
  • 女性理容師の活躍の場の拡大
  • 特定分野に特化した専門家の評価向上
  • フリーランスと店舗のコラボレーション増加

「10年前は『独立』と言えば自分の店を構えることだったけど、今は働き方の選択肢が格段に増えた」というのは業界20年のベテランの言葉です。

今後の理容師キャリアの可能性

これからの理容師には、様々なキャリアパスが開けています。

将来の可能性:

  • オンラインとリアルを組み合わせたハイブリッド営業
  • 特定技術のスペシャリスト
  • 教育者・インフルエンサーとしての活動
  • 複数のシェアサロンを渡り歩くノマド理容師
  • ライフスタイルに合わせた働き方の実現

「一人の理容師が複数の顔を持つ時代。平日は技術者、週末は教育者、夜はSNSインフルエンサーという働き方も可能」と業界の未来を語る声もあります。

8. フリーランス理容師になるための具体的なステップ

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キャリアプランの立て方

フリーランスへの道は計画的に進むのが成功の秘訣です。

キャリアプラン例:

  1. 基礎技術の習得期(サロン勤務1〜3年目)
  2. 固定客づくりの時期(サロン勤務4〜5年目)
  3. 副業でフリーランス経験(週1日からスタート)
  4. フリーランス移行準備期(貯金・勉強期間)
  5. フリーランスデビュー

「いきなり100%フリーランスになるより、段階的に移行するのがおすすめ」というアドバイスは、多くの先輩フリーランサーが口を揃えて言うことです。

必要な準備と手続き(開業届、保険、契約など)

フリーランスになる際の手続きは意外と多いものです。

必要な手続きチェックリスト:

  • 開業届の提出(税務署)
  • 青色申告承認申請書の提出(フリーランス開始から2ヶ月以内)
  • 国民健康保険・国民年金への加入(市区町村役場)
  • 理容所開設届(保健所)※出張専門の場合も必要
  • 賠償責任保険への加入
  • 確定申告の知識習得(書籍やセミナー)
  • 銀行口座(できれば事業用と個人用を分ける)

「開業届は思ったより簡単。でも理容所開設届は細かい規定があるので注意が必要」と語るのは、独立1年目の理容師です。

シェアサロンやレンタルチェアの選び方

働く場所選びは重要なポイントです。

選ぶ際のチェックポイント:

  • 立地(交通アクセス、周辺環境)
  • 費用(時間貸し、日貸し、月極などの料金体系)
  • 設備(シャンプー台、鏡、待合スペースなど)
  • 雰囲気(内装、コンセプト、他の利用者)
  • 予約システム(共有カレンダーなどの仕組み)
  • 契約条件(キャンセル規定、解約条件、更新方法)
  • 営業時間の自由度(早朝・夜間対応可能か)
  • 予約システム(共有カレンダーなどの仕組み)

「最初は家から近い場所を選びがちですが、お客さんからのアクセスの良さも重視すべき」と語るのは、3つのシェアサロンを経験したベテランフリーランスです。

初期投資と資金計画

フリーランス理容師を始めるには、ある程度の初期投資が必要です。

初期費用の目安:

  • 基本道具一式(ハサミ、バリカン等):15〜30万円
  • 消耗品(整髪料、薬剤など):3万〜5万円
  • 開業手続き関連費用:1〜2万円
  • 広告宣伝費(名刺、チラシ、SNS広告など):3〜5万円
  • 研修・セミナー費用:5〜10万円
  • 予備費(トラブル対応用):10〜20万円

合計:40〜70万円程度

さらに生活費として、軌道に乗るまでの3〜6ヶ月分の貯金(月20〜30万円×3〜6ヶ月=60〜180万円)があると安心です。

「最低限の道具だけで始めて、売上に応じて少しずつ良いものに買い替えていくのが現実的」というのは、成功したフリーランス理容師の知恵です。

集客方法とリピーター獲得戦略

フリーランス最大の課題は集客です。効果的な方法を紹介します。

初期集客の方法:

  • 前の職場からの引き継ぎ客(倫理的な範囲で)
  • 家族・友人からの紹介
  • SNS(Instagram、TikTok、Twitterなど)での発信
  • ポータルサイト(ホットペッパービューティーなど)への掲載
  • 地域密着型チラシやポスティング

リピーター獲得のコツ:

  • カルテ作成で一人ひとりの好みを記録
  • 次回予約の提案
  • お誕生日や記念日のメッセージ
  • 紹介特典の設定(紹介した人・された人双方に特典)
  • 季節の変わり目のお知らせDM

集客の黄金ルールは、既存客を大切にすること。満足したお客さん1人が3人を連れてくる」というのは、集客に成功している理容師の言葉です。

9. フリーランス理容師の成功事例インタビュー

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様々なバックグラウンドを持つフリーランス理容師の体験談

Dさん(42歳男性): チェーン店店長からフリーランスへ 「店長として10年勤めましたが、自分のスタイルを追求したくて独立しました。最初の半年は本当に大変でしたが、今では月の売上が以前の給料の2倍になることも。何より、自分の判断で休みが取れるのが最高です」

Eさん(28歳女性): 子育てとの両立のためにフリーランスを選択 「出産後、フルタイムで働くのが難しくなり、フリーランスに転身しました。週3日、1日5時間だけ働いています。時間は短くても、自分のペースで働けるので効率が良く、以前とあまり変わらない収入を得られています」

Fさん(35歳男性): 異業種からの転職組 「IT企業を辞めて30歳で理容学校に入学。修行2年後にすぐフリーランスになりました。前職のスキルを活かしてオンライン予約システムを自作し、SNS運用も得意。技術は発展途上ですが、デジタルマーケティングで差別化しています」

独立までの道のりと苦労した点

成功者が乗り越えた壁:

  • 集客の不安定さ(最初の3ヶ月はほとんどお客さんがいなかった)
  • 技術の向上(誰にも教えてもらえない環境での自己研鑽)
  • 経理・税務の知識不足(最初の確定申告で苦労した)
  • メンタル面での不安(売上が少ない日の落ち込み)
  • 時間管理の難しさ(予約と予約の間の時間の使い方)

成功のポイントと失敗から学んだこと

成功者が語る成功のポイント:

  • 得意分野を絞る(すべてを提供するより一芸に秀でる)
  • 定期的な技術研修への参加(年に3〜4回は必ず)
  • お客さまとの関係構築を最優先する
  • SNSでの発信を習慣化する(週3回以上投稿)
  • 複数の収入源を確保する(技術提供だけでなく、商品販売なども)

失敗から学んだ教訓:

  • 「安さ」での競争は避ける(価値で勝負する)
  • 予約管理は徹底する(ダブルブッキングは命取り)
  • 健康管理が最優先体調を崩すと収入ゼロになる)
  • 孤独を感じたら積極的に交流の場を探す
  • 契約書は必ず書面で残す(口約束だけで後でトラブルに)

現在の働き方と今後の展望

フリーランス理容師の1日:

  • 開店前:準備、SNS更新、予約確認(1時間)
  • 営業時間:お客様対応(6〜8時間)
  • 営業後:片付け、明日の準備、経理作業(1時間)
  • 週に1日は完全オフ、1日は自己研鑽の日に設定

将来の展望例:

  • 自分のブランド商品の開発
  • オンラインサロンの立ち上げ
  • 若手理容師の育成・指導
  • 複数地域でのシェアサロン展開
  • 技術セミナー講師としての活動

フリーランスは終着点ではなく、次のステップへの通過点。自分のブランドを築き、次は後進の育成に力を入れたい」と語るのは、フリーランス7年目のGさんです。

10. フリーランス理容師のよくある質問と回答

フリーランス 理容師10

「何年の経験があればフリーランスになれる?」

A: 一般的には7〜12年の経験が目安とされますが、個人差があります大切なのは「自分の技術に自信があるか」「固定客がどれくらいいるか」です。中には2年でフリーランス化する人もいれば、10年以上経験を積んでから独立する人もいます。

「初期費用はどのくらい必要?」

A: 最低限必要な初期費用は、道具一式(15〜30万円)、消耗品(5〜10万円)、開業手続き(1〜2万円)で合計20〜40万円程度。さらに安心のために、3〜6ヶ月分の生活費(60〜180万円)を貯めておくと良いでしょう。

「固定客はどうやって獲得する?」

A: 固定客獲得の王道は「技術の安定」と「人間関係の構築」です。具体的な方法としては:

  • 施術後のアフターフォロー(LINEやメール)
  • 次回予約の提案
  • SNSでの定期的な情報発信
  • 紹介特典の設定
  • 誕生日などにメールで連絡する

SARUTAHIKOでは現在は正社員を募集しておりますが、集客は理容師ではなく、マーケティング部が行うため、顧客0名からでも最低給与30万円が保障されているので、ご安心いただけます。

「確定申告はどうすれば?」

A: フリーランス理容師は個人事業主として確定申告が必要です。基本的な流れは:

  1. 開業届を税務署に提出(開業後1ヶ月以内が望ましい)
  2. 青色申告承認申請書を提出(その年の3月15日まで、または開業から2ヶ月以内)
  3. 日々の収入と経費を記録(アプリや会計ソフトが便利)
  4. 領収書などの証憑を保管(7年間の保管義務あり)
  5. 毎年2月16日〜3月15日に確定申告書を提出

初めての確定申告は税理士に相談するか、税務署の無料相談を利用するのがおすすめです。青色申告なら最大65万円の控除が受けられます。

「最初は難しく感じますが、会計ソフトを使えば意外と簡単です。私は『freee』を使っています」とあるフリーランス理容師は言います。

「失敗したときのリスクヘッジは?」

A: フリーランスで失敗するリスクに備えて、以下のような対策を取っておくと安心です:

  • 資金面のリスクヘッジ
    • 半年分の生活費を貯金しておく
    • クレジットカードの支払い額を減らしておく
    • 固定費(家賃など)を見直しておく
    • 複数の収入源を確保しておく(出張サービスなど)
  • 技術面のリスクヘッジ
    • 定期的な技術研修で腕を磨き続ける
    • 先輩や仲間に相談できる関係を作っておく
    • 保険(賠償責任保険など)に加入しておく
  • 精神面のリスクヘッジ
    • 同業者のコミュニティに参加しておく
    • 家族の理解と協力を得ておく
    • メンターとなる先輩を見つけておく

11. まとめ:あなたのフリーランス理容師としての第一歩

フリーランス 理容師11

フリーランス理容師として成功するためのチェックリスト

フリーランス理容師への道を検討している方のために、最終チェックリストをご用意しました:

基礎技術は十分に身についている
ある程度の固定客がいる、または集客の見込みがある
開業資金と当面の生活費が確保できている
□ 開業手続き(開業届など)について理解している
確定申告などの経理知識を身につけている
□ 働く場所の候補がある
健康保険・年金の手続きを理解している
SNSなどの発信ツールを使いこなせる
□ 家族や周囲の理解を得ている
具体的なビジョンと目標がある

このチェックリストで8項目以上にチェックがついたら、フリーランスデビューの準備は整っています!

今からできる準備と行動計画

今すぐフリーランスになれなくても、今から準備を始めることができます:

1年以上前からの準備:

  • 貯金を始める(月収の20%以上を目安に)
  • 技術研修に積極的に参加する
  • SNSでの発信を始める
  • 固定客づくりを意識する

半年〜1年前からの準備:

  • 働く場所の下見・情報収集を始める
  • 必要な道具を少しずつ揃える
  • 確定申告の知識を勉強する
  • 先輩フリーランスに話を聞く

3ヶ月前からの準備:

  • 開業届の準備
  • 具体的な営業プランの作成
  • 予約・顧客管理システムの準備
  • 宣伝ツール(名刺・SNS)の準備

「準備は早すぎることはありません。私は2年かけて準備して独立しました。おかげで最初から安定した営業ができています」と語るのは、独立4年目の理容師です。

フリーランス理容師という働き方は、自由と責任が両立する魅力的な選択肢です。はじめから一人で全てを背負うのは不安が大きいという方は、SARUTAHIKOのようなサポート体制のある環境で正社員として働き始めることで、リスクを減らしながらいずれフリーランスとして独立した際に初めから効率よく働くことができます。

あなたらしい理容師人生を築くために、まずは一歩踏み出してみませんか?私たちSARUTAHIKOは、あなたの新しい挑戦を全力でサポートします。


記事監修 理容師 佐々木善一

SARUTAHIKO(サルタヒコ)代表

銀座高級理容室に4年勤めた後、2014年バルビエレ銀座を開業。2018年より、業界初となるフリーランス理容師を集めて運営するシェアサロンを開始。理美容業界における処遇改善や技術力・サービス力の向上に寄与する。

オーナーを務めながら、自身もトップスタイリストとして現場で活躍し続け、薄毛男性からビジネススタイル・バーバースタイルまで幅広く支持を集める。2025年、薄毛男性に対する接遇・技術力が評判を呼び、SARUTAHIKOの第一号スタイリストとして指名を受ける。同年からは、薄毛男性を対応する理美容師に向けた技術指導なども開始予定、薄毛専用理美容師の業界的な底上げに尽力する。

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